ウィーン2泊3日の旅 その1

新年度になりました。

日本では桜が満開になり春の陽気を帯びてくるこの春先、欧州ではちょうどイースターの時期に当たります。最近イースターのイベントもハロウィンの如く日本で広まりつつあるように感じていますが、イースターとは即ち「復活祭」。キリスト教の行事で、十字架にかけられ死んだキリストが3日後に復活したことを記念するための祭日です。イースターの日付は太陰暦を使っていた時に決められたため太陽暦を用いている今は移動祝日となっていて、例年4月のどこかで休日になることが多いのですが、今年は3月31日で、4月1日も休みになったのでオランダでは3連休となりました。(イースターに関する詳述はこちら。)

というわけで!

前置きが長くなりましたが、イースターの3連休を利用して、ウィーンに2泊3日の旅に出かけてきました。何気に初めての欧州一人旅です。目的はコンサートとミュージカルを楽しむこと。

まずは1日目。

スキポールからオーストリア航空を利用してウィーン国際空港へ。ウィーン国際空港に到着してびっくりしたのが、空港の雰囲気がかなり近代的。また、市内への移動はCATという空港直結の特急列車を使ったのですが、これもかなり現代的なデザインでお洒落。ヨーロッパというよりは東京にいるような感覚で、印象としてはミッドタウンや丸ビルの雰囲気に近しいものを感じました。あんま写真は撮れなかったですが、とりあえず下のが空港内部です。これだけだとあんま雰囲気伝わりませんが…まぁ興味ある方は是非足を運んでみてください。

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というわけで、ウィーン市内に着。13時前には到着したのですが、ホテルまでの道を迷ってしまい、チェックインして一息ついたら結局14時くらいになってしまいました。

この日は18時からモーツァルトのコンサート+ディナーのチケットを予約していて、あんまり遠出する時間もないということで街中をぶらぶら散策することに。Karlplatzという駅の近くに宿泊していたので、とりあえずそこから歩いてオペラ座経由しつつ、街のシンボルでもあるシュテファン寺院へ向うことへ。

ウィーンは旧市街に見所が点在していて散歩するのが楽しい街です。この日は生憎の曇り空でしたが、オペラ座をスタート地点としてケルントナー通りを歩きました。歩行者天国になっているショッピングストリートで、ここを真っ直ぐ進むとシュテファン寺院に到着します。とりあえず歩きながら観たオペラ座の様子がこちら。

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オペラ座2

残念ながら今回はオペラは観ず、中の見学ツアーも人がいっぱいだったので断念することに。まぁまた来ることになるでしょうということで。そのまままっすぐショッピングストリートを歩きました。ちなみにケルントナー通りはこんな感じ。

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お土産屋さんもあったりで、色んなお店があって楽しい通りでした。ここを10分弱歩くと、シュテファン寺院に到着します。お店が佇むなかどーんと出現します。

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ちなみにシュテファン寺院はれきっとした世界遺産。教会の塔としては何と世界三番目の高さを誇るそうな。とりあえずぐるーっと一周。色んな角度から観てみましたが、裏手に回ったところから見るとなかなかかっこ良かったです。

シュテファン教会横手

シュテファン教会裏手

あと教会の裏手には花屋さんがちらほら。イースターにちなんだネコヤナギの枝やうさぎの人形が並んでいたので、記念に写真1枚撮ってきました。ヨーロッパらしくていいですよね。

イースター

ぐるっと一回りした後は中も見学しましたが、外が曇りのこともあってかかなり暗かったです。塔も登れたりするみたいですが、あまり高いところに登る気分でもなかったので、とりあえず雰囲気だけ楽しんでおきました。

シュテファン教会内部

寺院を見終わった後は、グラーベンという通りを経由して王宮の方へ向いました。夜まであんまり時間もなかったのですが、下見の目的も兼ねての散策です。グラーベンは道幅が広く、途中にペスト記念柱というオブジェがあって綺麗な通りで、歩いていて楽しかったです。

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この通りの突き当たりを左に曲がるとコールマルクトという高級ブティック通りで、その突き当たりが王宮入り口になります。

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…が、残念ながらここで雨が降り出し散歩が困難な状態へ。ディナーの時間帯が近づいていたので、散策はここで打ち切ってディナーを予約されているレストランへ移動。

もともとコンサートを予約したつもりだったのですが、高級レストランでのディナーつきのチケットだったようでまずはディナーを食してからコンサートという流れになりました。ちなみにVIPチケットというのを申し込むと、レストランからコンサート会場まで馬車で連れて行ってもらえるとか…贅沢なものです。

ちなみにレストランはブリストルというホテル内にあるレストラン。高級な雰囲気のするお店で、1人コース料理をいただいてまいりました。雰囲気もさながら、前菜からメイン、デザートまで味もとてもよろしゅうございました。とりあえず一品一品写真撮ったのでそれも掲載しておきます。

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デザート

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余談ですが、これらの写真は基本iphoneで撮ったものの、一枚だけ一眼でとったのが紛れ込んでます。どれか分かりますでしょうか?分かった方には抽選で一名様に豪華プレゼントを贈呈させて頂くなんてことはございませんが、やっぱりPCで見るとiphoneで撮った写真と一眼で撮った写真はやっぱり違うなーとアップしながら感じた次第でございます。

さて、お腹いっぱいおいしい料理を頂いた後は、いよいよメインイベントのコンサート!

本当はかの有名な楽友協会でコンサートを聴きたかったのですが、あいにくこの日はKonzerthausでの講演。といってもKonzerthausも楽友協会と肩を並べる有名なコンサートホールですが。楽友協会がウィーン•フィルハーモニー管弦楽団の本拠地であるのに対し、Konzerthausはウィーン交響楽団の本拠地です。

雨が激しさを増す中、コンサート会場に到着。

Konzerthaus自体は外見に派手さはありませんが、中に入ってみてびっくり。大ホールでのコンサートでしたが、想像以上に豪華絢爛な内装でした。

これが座席から観た内装。

Konzerthuis

間近から観た舞台。

Konzerthuis舞台

そして後方座席の様子。

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いかにもな雰囲気にここにいるだけでテンションあがりまくりでした。

そしていよいよコンサートの開演。演奏者はみんなモーツァルトの衣装で登場してくれて、優雅な音楽を奏でてくれました。観光客向けのコンサートということもあってか、モーツァルトの有名どころを休憩をはさんで約2時間演奏してくれました。ちなみに曲目は下記の通り。

Aus der Oper "Don Giovanni", KV 527 Ouverture

Symphonie Nr.40, g-moll, KV 550 1.Satz: Molto Allegro

Requiem, KV 626

-Pause-

Aus der Oper "Le nozze di Figaro", KV 492 Ouverture

Aus der Oper "Die Entfuhrung aus dem Serail", KV 384

Eine klein Nachtmusik, KV 525 1.Satz: Allegro

Aus der Oper "Die Zaubertflote", KV 620

(ドイツ語変換のやり方が分からないので英語のアルファベットに置き換えてますが悪しからず…

そして最後にはおまけでトルコ行進曲を演奏してもらえました。指揮者の方がユニークな人で、会場に対して拍手の指揮をとってくれたりしてくれて、非常に盛り上がりました。そして全体を通して大満足な内容でした。特にレクイエムがとてもかっこ良かったです。演奏もさながら、コーラスの迫力がすごい。そして改めて、モーツァルトに限らずですが過去の偉大な作曲家はやはり偉大だと感じました。何楽章にも渡る曲を完成させたり、あんなに緻密な旋律を導き出したり…学生の時にピアノやってたときはモーツァルトは規則正しすぎてあまり好きではなかったのですが、今になって改めて聞いてみると逆にその規則性が心地よいといいますか。まぁ素人が聞いて感じた内容なので当てにはなりませんが、それでも現代人が彼ら過去の偉大な作曲家同等の組曲を作れるかというと、どうなんでしょう。難しいのではないでしょうか。

更に、よくよく考えてみると今まで日本にいるときオーケストラは何回か聴きにいきましたが、純粋なクラシックのコンサートって実は初めてかもしれないんですよね。演奏の質も非常に高いように感じました。今回はモーツァルトでしたが、他のコンサートも是非頻繁に足を運んでみたいなーと感じた次第です。

というわけで、1日目終了です。

長文になってしまいましたが1日目にしてそれだけ充実してたということで。

続く。