2016年を迎えるに当たって考えたこのブログの方向性について
謹賀新年2016
新年明けましておめでとうございます。
このブログに固定読者はほとんどいないと思うのですが、2016年を迎えたということでたまたま訪れてくださった方々へ挨拶をさせて頂きます。
2015年にこのブログに投稿できたエントリーの数は、なんと5つのみ。2ヶ月に1度すら更新できないという結果に終わってしまいました。
そもそも誰かに見て欲しいというよりはどちらかというと自分の記録のために旅行記などを書いていましたが、新年を迎えるにあたり少しだけ心境の変化があり、このブログをより多くの人に訪れてもらえるような楽しくてちょっと役に立つ内容にしていくことができればな、と考え始めるようになりました。コンテンツを豊かにするにはまずは記事数から、というわけで今年は出来るだけ色々なエントリーを投下できるように少し努力をしてみたいと思ってます。
というわけで、これからこのブログをどのような形に仕上げていきたいのか、少しまとめてみることにします。
このブログの方向性について
このブログのビジョン
当ブログはヨーロッパに駐在するアラサーが経験したこと、感じたこと、学んだことなどなどを淡々と綴っていくブログです。
ブログタイトルの「オー!ヨーロッパ」というのは自分の一番好きな小説家である伊坂幸太郎氏の作品、「オー!ファーザー」を何の考えもなしにもじっただけなのでそのうち変えるかもしれません。
ここに訪れてくださった方が、少しでもヨーロッパに興味を持ってくださるような内容にしていきたいと思っています。
このブログに書く内容
当ブログには以下のような内容を書き綴っております。
旅行記
このブログの一番のコンテンツは旅行記です。(というか、そうしたいと思っています。)
最近はペースが減っていますが、去年の前半までは月1くらいのペースでヨーロッパを旅行しておりました。まだまだ投稿できていない内容があるので、2016年を通して過去に行ってきた旅行先のレポートをしたいと思っています。
旅行記を書くにあたってのコンセプトは、脚色のないありのままの現地の姿を綴っていくことです。写真もレタッチは最低限にとどめており、芸術的な写真を撮ろうという野心もなく、”眼に映るままの姿をありのままに”をコンセプトとしております。一方でオススメのレストランとかホテルとか、そういった旅行者向けの情報はあまり書いていません。一貫して”雰囲気”を伝えることをコンセプトとして書き綴っていきたいと思っております。
ヨーロッパ生活
ヨーロッパ生活の中で経験したちょっとした出来事なども記載しております。具体的にはコンサートやミュージカルなどのちょっとしたレポ、生活の中で感じたこと、美味しかったレストラン、などなどです。
読者の方に、駐在員はこういう生活してるんだなーとか、ヨーロッパに住むとこういうことが経験できるんだなーということを感じていただくことができると幸福の極みです。
ヨーロッパ文化知識
これはまだあまり書けてないのですが、最近ヨーロッパ文化についてもっと知識を身につけていきたいという目標を抱きながら、マイペースに勉強を続けています。今は主に西洋絵画を自主学習しているところですが、より一般的な知識を身につけていきたいなというのが今年の目標でもあります。
その学びの過程で得た知識、もしくは参考になった・面白かった書籍、などについてもここに記して訪れてくださった方の参考になるような形にしたいなと思っております。
以上、3点今後増やしていきたい内容を挙げてみました。目標を掲げるのはいいけど、果たして守れるのか・・・。若干心配ではありますが、初心を忘れず頑張って更新していきたいと思います。
それでは、本年もどうぞ宜しくお願い致します。
ロンドンでミュージカル:CATS
本日が2015年の最終出勤日だったのですが、1年間お疲れってことで期間限定でやってるCATSを観てきました。
CATSは7年近く前に劇団四季のを1度だけ観たことがあるのですが、その時はまだミュージカルを観るのも2回目で予習もきちんとしておらず、いまひとつストーリーを理解出来ないままとりあえず「Memoryめっちゃいい曲!」「ミスターミストフェリーズめちゃかっこいい!」くらいの感想しか抱くことが出来ませんでした。
その後色々なミュージカルに触れ、自分なりの楽しみ方が確立されてきた中で新たな気持ちで臨んだ2回目のCATS。
ただただ圧倒されて、幸せな気分で会場を後にすることが出来ました。
劇団四季版CATSは今北海道で公演中のようですが、2016年7月から大阪での公演が始まります。きっと関西に住んでる人は観に行く人も多いと思うので、参考までに今回自分が改めて観に行って感じたことをまとめておこうと思います。
1. ストーリーと楽しみ方
・ストーリー
簡単にまとめてしまうと、「選ばれしジェリクルキャットを決める舞踏会のお話」です。いわゆる群像劇的な要素の強い作品で、ゴミ捨て場を住処とするネコたちが一同介し、個性的なネコたちが1人1人紹介されていく形でストーリーが進んでいきます。
ジェリクルキャッツとは何ぞやと問われると答えるのが難しいのですが、劇団四季のHPによると、
「人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性、行動力を持つ猫」
とのことです。たくさんいるジェリクルキャッツの中で、もっとも純粋なジェリクルキャッツが選ばれ、選ばれし者は天上に上り、新しい人生を生きることを許される・・・というのが大まかな話の流れです。
・楽しみ方
CATSはオペラ座の怪人やLes Misérablesのような壮大なストーリーが用意されているわけではなく、音楽と舞台上の演技・演出を楽しむ作品と自分の中ではカテゴライズしています。近くで観るのも迫力があってとても楽しいと思うのですが、少し引いて全体を眺めるのもすごく綺麗で感動します。今日はRoyal Circle(2階席)の前から2番目で鑑賞したのですが、ちょうど舞台全部が視界にギリギリ収まるくらいの距離感で、一人一人の演技だけではなく全体を見渡すことが出来たので一層「集合体としてのCATS」を楽しむことが出来た気がします。
他のミュージカルとの違いは何といってもたくさんの魅力的な登場人物(猫)たち。動物が主人公のミュージカルはライオンキングというこれまたディズニーの大御所がいて、ストーリーや演出の派手さでいうとやはりライオンキングの方が勝るかなと感じるのですが、シンバとナラを中心に話が一直線に進んで行くライオンキングに比べて、CATSは1人1人(1匹1匹)に焦点をあてて、彼らの魅力をじっくりと最大限に引き出していきます。
そのため、CATSを100%楽しむためにはまず登場人物について予習をしていくことを強くお勧めします。参考までに自分が注目!と思うネコについてもまとめてみたいと思います。
2. 注目のキャラクター
本当は色々紹介したいキャラがいるのですが、多すぎるので自分が気に入ってる6匹を選びました。これだけとりあえず頭に入れておけば十分に楽しめると思います。
・The Rum Tum Tugger (ラムタムタガー)
辛気臭い感じで始まるCATSですが、彼の登場により静寂がぐさっと切り裂かれ、CATS最初の盛り上がりポイントが訪れます。ラムタムタガーはとてもワイルドでファンキーなネコで、性格は自由奔放、メス猫にもモテモテというアウトローなキャラクター。劇団四季版ではギャル男系(?)のかっこいいネコだったのですが、ロンドン版ではドレッドヘアーのヒップホップ系オス猫でした。ラップとストリートダンスがとにかくかっこいいので必見です!
・Grizabella(グリザベラ)
CATSはこの人なしでは語れません。なんといっても名曲「Memory」を熱唱するのはこの人。本日の公演においても、最後のシーンの力強い歌声は心の奥底にまで届いてきて身震いするとともに、目頭に熱いものを感じました。グリザベラは若い頃は名の知れた娼婦だったのですが、今は年老いて他のネコたちの仲間にも入れず孤独に生きているとのこと。そんな彼女が昔の記憶にも想いを馳せながらこの曲を歌い上げるその姿は、このミュージカル1の見所といっても過言ではないでしょう。
・Old Deuteronomy(オールドデュトロノミー)
ネコたちの長、長老です。彼が登場する瞬間から物語が終わるまで、いかに彼が他のネコたちから慕われ、大切にされているのかをしみじみと感じることができます。セリフがあるわけではないのですが、演技だけでそれを表現してしまう役者さんたちの凄さが半端ないです。オールドデュトロノミーは終始他のネコより少し高い位置にいるのですが、皆が踊るシーンでは遠目で見ると彼が上から全体を指揮しながら、糸でも引いているかのように皆を操っているように見えて非常に綺麗です。愛嬌のあるキャラです。
・Skimbleshanks(スキンブルシャンクス)
鉄道を愛するネコ、らしい。ちょっとおどけた感じのネコなのですが、後半少しだれてきたところで陽気な音楽とともに彼が登場します。なんといっても曲が良いです。本当に楽しい音楽で、周りのゴミたちが集まって列車をつくるパフォーマンスは圧巻の一言。間違いなくこのミュージカルのハイライトの1つです。
・Macavity(マキャヴィティ)
マキャヴィティは登場人物の中でも異色のキャラクターで、皆に恐れられる犯罪王です。スキンブルシャンクスが作ってくれた楽しくて陽気な雰囲気を一気にぶち壊しにしてくれるわけですが、登場人物のキャラクターの幅を更に広げてくれます。ただ陽気なネコたちだけがいるわけではなく、グリザベラのような哀しみを背負ったネコがいたり、マキャヴィティのような悪の存在がいたり、登場人物がたくさんいる劇だからこそ出来る世界観の広げ方です。正直彼のパフォーマンスが好きなわけではありませんが、それでもキャッツの世界を構成する上で彼の存在は外すことが出来ないと感じるのです。
・Mr Mistoffelees(ミスターミストフェリーズ)
自分がCATSの中で一番好きなキャラです!ミスターミストフェリーズはいわゆる手品師なのか、ダンスとマジックの達人として紹介されます。「驚いたもんだ、素晴らしいやつさ、マジカルミスターミストフェリーズ」という劇団四季で聞いて印象的だったフレーズが英語だとどんな感じなのか気になりながら聴いてましたが、
“Oh, well I never, was there ever A cat so clever as magical Mr. Mistoffelees”
という歌詞内容でした。とにかく彼のパートの見所はくるくる何回も回る回転のシーンと、皆が大喜びするマジックを披露してくれたところでしょうか。キラキラの服もマジシャンらしくてすごく印象的。
と注目のネコを6人(匹)紹介しましたが、ロンドン公演でひときわ目立ってたのはやはりラムタムタガーでしょうか。というのも一人だけ明らかに風貌と毛色が違う!しかも英語のラップが超かっこいい。自分はミスターミストフェリーズのファンのはずですが、今回ばかりは彼の存在感はミストフェリーズを凌駕するほどの勢いでした。こうやってキャラを1人1人(匹)見て覚えていって、自分の好きなキャラを作ってしまえばより一層楽しく鑑賞できると思います。
3. というわけで
以上、自分の中では初の試みだったのですがミュージカルの感想をまとめてみました。
CATSに関しては劇団四季のサイトにも色々解説が載っているので、参考にされると良いかと思います。リンク変わるかもしれないですが一応貼っておきます。
また、You Tubeの劇団四季のチャンネルにもハイライトがあげられているので、ロンドンで行く人も日本で行く人も一通り予習していくと一層楽しめると思います。特に海外での公演の場合は英語の歌詞を聞き取れない人が多いと思うので、先に日本語で聞いておくのはありかと。
CATSの感想は以上です。
ロンドンのミュージカルは全部制覇したいなーと思ってるので、また他のミュージカルについても感想を書きたいと思います。
興味ある方はこちらもどうぞ↓
クリスティーズとサザビーズを訪問してきた
ロンドンのオークションハウス
クリスティーズとサザビーズ、ご存知の方も多いかと思いますが、世界中で名を轟かすロンドンの2大オークションハウスです。どちらも200年以上続く由緒正しき競売場で、美術品だけでなく各種アンティークや宝石なども取り扱っています。価格帯は庶民でも手が届くものがないわけではありませんが、メインはやはり高価格帯のようで、億をゆうに超える商品が多数出品されていてまさに富豪たちの遊び場という印象。
今回の趣旨はもちろん競売品を競り落とすことではなくて、近々開催されるオークションのビューイングとして展示されている作品を鑑賞して雰囲気を味わいに行くのが目的です。
ちなみにこの2つのオークション会社についてはみんな大好きチェコ好きさんも以前に書評としてブログに書かれています。
クリスティーズ
コーヒーを飲み終えてから中へと進む。なかなか落ち着いた雰囲気です。
きれいだなーと思い価格帯を見てみると・・・
他にもきちんとアンティークもおいてあったり、
ちなみにこちらの絵はブリューゲル二世。
価格帯は1M〜1.5Mポンド。これも約2億円くらいなので驚愕の価格のはずですが、上のうさぎの絵を見た後ではこんなものかとかわいく見えてきます。。
こちらはゴヤのものです。
サザビーズ
その他にも色々な作品があるなーと楽しんでいたところ、今度は何とターナーの作品が。こちらは先生が気に入られていた晩年の作品。青がとても美しく、どこか幻想的で奥ゆかしさを感じる絵です。
意外に楽しいオークション会場ビューイング
自分は今後の人生においても「買う側」には回ることは出来ないんでしょうけど、そういったアート市場の動向を含め「鑑賞者」という立場から観察していくのもなかなか楽しいんじゃないかなーと思ったり。いずれにせよ、自分の絵画への興味をさらに引き上げてくれたオークションハウス訪問でした。
誰にでも公開されているので、普通の美術館に少し飽きてきた人はこういったビューイング会に顔を出してみるのもいいのではないでしょうか。
「ジヴェルニーの食卓」原田マハ
ロンドンに引っ越して以来、通勤時間も減って時間に余裕ができつつあるので読書量を増やそうと努めています。
というわけで、読んだ本の中でヨーロッパに関係するものを紹介しようシリーズです。
最近読んだ中でも特に面白かったなーと思った本がこちら。
「ジヴェルニーの食卓」
原田マハさんの本を読むのは初めてだったのですが、なんと読了感の爽やかなこと。
この本はマティス、ドガ、セザンヌ、モネの4人の画家の生活を第三者の視点から綴った手記のようなお話しです。マティスに師事した家政婦が語る彼との出会い、ドガが「14歳の小さな踊り子」を製作する過程を目撃した女流画家による告白、セザンヌに手紙を送り続けるタンギー爺さんの孫娘、モネに憧れに憧れた義理娘の彼との思い出。全てがリアルで、まるで自分も画家たちと共に同じ時を過ごしているかのような錯覚を覚えます。松任谷由実さんが帯でコメントをされていましたが、まさに「画家たちの息づかい」をリアルに感じる物語。
1年ほど前から西洋美術にもっと詳しくなりたいと思いつつ絵画の解説本をちょくちょく読んでますが、こういう画家の生活を描いた本を読んだ後で彼らの作品を見てみると、またどこか違った印象を受けます。特にモネの生涯を綴った「ジヴェルニーの食卓」の章は、いかにモネが光を求め青空の下で筆をとりつづけていたか、どのような状況であの大作、連作《睡蓮》が描かれオランジュリー美術館へと運ばれたのか、晩年の白内障との戦いがいかなるものだったのかなど、画家の人間性というものに触れることができて、作品自体にモネの意思や人間性を今までより少し感じることができるようになった気もします。(もっとも、これらの話自体は膨大な資料を元にしたフィクションではありますが。)
このように画家を題材にして物語を書くのはとても面白い試みだなと思うので、原田さんには是非続編にもトライして欲しいところ。個人的にはムンクの物語が読みたい。
ちなみにKindleで販売されている電子特別版には、文庫版にはなかった絵画も掲載されているようです。自分はGoogleで作品を検索しながら読んでましたが、Kindle持ってる人はこっちで読むほうが楽しめるかもですね。
読書の秋に非常におすすめの1冊です。
ロンドンに引っ越しました
しばらくぶりの更新。
この度仕事の都合で3年間住んだオランダを離れ、イギリスに引っ越すことになりました。というわけで8月末からロンドンに在住しています。
のんびりしたオランダとは違いロンドンはやっぱり大都会で、人も多くてTubeで入場制限がかかってしまう時とかは本当にうんざりしますが、その分観るとこ、遊ぶとこ、食べるとこ、買い物するとこ、その他何でも充実していて一向に飽きません。
オランダにいる時は都会暮らし嫌やなーとか言ってましたが、来てみるとやはりとても便利なことに気がつきます。今後どんどん街を開拓しつつ、何かあればブログにもアップしていこうかと思っております。
ロンドンライフ楽しむぞー。
国王の日”Koningsdag”
今日はオランダの国民の祝日、国王の日でした。
何かと言うと国王の誕生日を祝う日で、オランダの国家的行事でもあります。
そんな大切な日なのですが、実はオランダに住み始めてかれこれ3年以上経ってるのに1度も祭りに参加したことがなく・・・。いつも3連休になるので旅行にいってるのですが、最近旅行に行きすぎて疲れがたまってることもあり、オランダ国内でゆっくりする傍ら初の国王の日の祭りに参戦してきました。
やっぱり参加するなら1番大きな街やろーってことで、アムステルダムへ。電車を待ってる時にすでにオレンジの服を着たりオレンジの装飾をまとった人たちがわらわら。そしてアムステルダムの街は予想どおり大盛り上がり!なんというかオレンジ一色です。駅を出た瞬間オレンジグッズを販売する屋台が列をなし、広場までにオレンジ軍団がますます増えていきます。
そしてドム広場には移動式遊園地が設置され、通りにはオレンジグッズ以外にも様々なものが売りに出されフリーマーケット状態。運河ではいつも以上にボートが多く、オレンジをまとった集団が船で音楽を鳴らしながらビール片手に楽しそうに踊ってます。楽器を演奏するおじさんたちや、変な格好して踊ってる人もいました。
最近体調を崩し禁酒中だったのですが、ようやく回復してきたのでせっかくのお祭りを祝うために久しぶりのビールもいただきました。春の日差しの中、ガンガン鳴るバックミュージックに気分をアゲられながらビール飲んだりポテト食べたりするのは最高ですね。これぞ休日!
もう何回来たかわからないアムステルダムですが、こういうイベントがあるとまた違った顔を見せてくれて面白いですね。いろんな通りを歩いてて、本当に面白い街だなーと再認識。だいたい雨降りや曇り空の多いオランダですが、今日みたいな晴れの日はアムステルダムも別の街のように活気と爽やかさを取り戻します。青空の下運河沿いを散歩して、やっぱりオランダに住めてよかったなーと改めて感じるのでした。
ファルケンブルグの「洞窟のクリスマスマーケット」に行ってきた
オランダのリンブルフ州、マーストリヒトから電車でわずか15分ほどの場所にファルケンブルグという小さな町があります。実はこの町、あるものでとても有名。それは何かというと、
「洞窟のクリスマスマーケット」
参考:
ヨーロッパの冬といえばクリスマスマーケット。有名なのはドイツですが、ドイツでなくともだいたいのヨーロッパの街では冬になるとイルミネーションが灯り、広場や大通りにクリスマスの屋台が立ち並びます。しかしこのファルケンブルグという町が、なんと洞窟の中でクリスマスマーケットをやっているのです。しかも、その規模なんとヨーロッパ最大級(※洞窟のクリスマスマーケットとしては)ということで、自宅から車で2時間くらいかけて行ってまいりました。
駐車場が混みまくっててなかなかスペースが見つけられないトラブルがあったものの、なんとか駐車して早速散策開始。町としてはやはり小さめで、ヨーロッパらしい町並み。可愛らしいクリスマスの装飾がかざりつけてあります。
それにしても人が多いなーと思って洞窟の近くに進んでいったところ、嫌な予感的中。まさかの想像以上の大行列。
最後尾は町の方まで続いてて、 合計1時間弱くらい待ちました。今日は幸い5度以上あって冷え込みはそこまで厳しくなかったですが、雨とか雪が降ってたら大変なこと間違い無し。自分は寝坊したので到着が15時くらいになりましたが、人ごみを避けたい人は朝の時間帯か、夕方過ぎてから行く方がいいかもしれません。ちなみに、洞窟と聞いて町のはずれを想像してましたが、めっちゃ町中にありました。そして正式名称は「Gemeentegrot(ヘメーンテフロット)」といいます。
そしてここのマーケットは有料です。といっても入場料は5ユーロと良心的ですが。チケットは入り口の近くのこの建物で買えます。
チケットを買って洞窟へ突入。
入り口付近は装飾も控えめですが、変わったオブジェがお迎えをしてくれます。
そしてクリスマスマーケットは洞窟の中へ中へと進むほど賑やかになり、クリスマスムードが高まってきます。置いてあるものもクリスマス雑貨だけじゃなくて、アロマや靴や衣類、食べ物やお酒など本当に様々。ヨーロッパ最大級の洞窟マーケットというだけあって店の数も半端なく多く、何時間もかけないと見切れないほど。この洞窟マーケットの雰囲気を味わってもらえるよう、以下写真を投下しまくります。
いかがでしょうか。このような感じの大空間が広がっています。洞窟の中を歩いているというよりはアミューズメントパークの中にいるような感覚でした。滞在時間は1時間半ちょっとくらいでしたが、全て見切れなかったので、買い食いとかしながらゆっくり見たい人は2〜3時間くらいみておいたほうがいいと思います。
外に出るとすっかりあたりも真っ暗。今度は外のイルミネーションの世界がファルケンブルグの町を彩ります。
というわけで総じて良いクリスマスマーケットでした。洞窟の中でやってるマーケットは珍しいと思うので、この時期オランダやベルギーを観光する人は足を伸ばしてみてはどうでしょうか。ちなみにデュッセルドルフやケルンからも電車で2時間半くらいでいけないこともないです。
クリスマスまであと1週間あるので、来週もどこかのクリスマスマーケットを見てこようと思います。
参考その2:ファルケンブルグのあるリンブルフ州はオランダの最南端。アムステルダムとかよりむしろドイツやベルギーの方が近いです。