「ドナウの真珠」ブダペストを楽しみ尽くす旅 その1

「ドナウの真珠」ブダペスト

2014年6月7日〜9日にかけて2泊3日でブダペストへと訪れました。

ブダペストと言えば、「ドナウの真珠」、もしくは「ドナウの薔薇」とも呼ばれるほど美しいと称される街です。その美しさから多くの観光客が訪れる街でもあり、とある調査によると世界で37番目に観光客が多い街なのだとか。美しい街並を象徴するのは、有名なくさり橋とその背後にそびえる王宮の姿。ドナウ河岸とブダ城地区は世界遺産にもなっています。そして温泉(スパ)があることでも有名なので、街歩きに飽きたら温泉でリフレッシュ、ということもできます。そんなに大きな街ではないですが、長期間滞在しても飽きないことでしょう。 

ブダペスト着〜王宮の丘へ向けて散歩

オランダから朝一番の便でブダペストへと来たので、自分がブダペストに到着したのは正午前でした。空港についてから街中までどの交通機関でくるか迷いましたが、面倒なのでタクシーにしました。タクシーは市の中心まで€25の固定価格でした。ユーロでも払えるということにびっくり。ちなみにわざわざタクシーを利用しなくても、エアポートシャトルミニバスを使ったり、市バスと地下鉄の組み合わせでもいけるので、コスト重視の人はそちらの利用をお勧めします。

Airport Shuttelのホームページ

ホテルに到着後、さっそく王宮の丘へ向けて出発。観光客でにぎわうことで有名なヴァーツィ通りを通りながら徒歩で向かいました。以下、散歩写真。

ヴァーツィ通り1

ヴァーツィ通り2

 ヴァーツィ通り3

ヴァーツィ通り4

ヴァーツィ通り5

ドナウの真珠とはいえ、勝手な東欧のイメージからもう少し小汚いイメージ(パリの裏路地のような)を持っていたのですが、さすがに人が通るところはとても綺麗。ついでにいうとタクシーで来るときの道も綺麗に整備されていました。

そして写真で見て分かる通りとても天気が良かったわけですが、何と6月上旬にも関わらず30度越え…。自宅のあるオランダは15度くらいしかなかったので、さすがに歩くのが堪えました。

というわけで休憩がてら昼食。こちら、ハンガリーの郷土料理のパプリカチキン。骨付きチキンをパプリカソースで煮込んであるのですが、なかなかの美味。しかもそんなに高くない。結局これがこの旅最初で最後のハンガリー料理になってしまったのですが、あまり料理の印象はなかったので色々トライすれば良かったなーと今になって思ってます。

ランチ1

ちなみに、このレストランからはドナウ川の対岸にある王宮の様子が見えて景色がとても良かったです。

ランチ2

くさり橋をこえて王宮の丘へ

 昼食を終えて、対岸の王宮へ向かうべく足を進めます。街の南の方のホテルに止まっていたので、ちょうどこの地図の青い点線の通り北へ北へと歩いていた感じです。今思えば何故30度を超える気候の中30分以上も歩いて行ったのか謎ですが…体力に自信がない人はトラムか地下鉄をお勧めします。

f:id:kazuki101:20140706223234p:plain

この調子で北上して行くと、左手にくさり橋が見えてきます。

くさり橋

何故くさり橋が有名なのかというと、この橋はドナウ川の西側のブダの街と東側のペストの街を最初に結んだ橋なのです。1800年代の話なのですが、それまでは2つの街は川に隔てられていて、交通手段は船のみだった模様。今では夜になるとたくさん装飾されたライトが輝きを放ち、それが水面に反射して美しい夜景をつくります。くさり橋をめぐっては色々な歴史的な話があるようなのですが、知りたい人はこちらを読んでみてください。


正面から見たくさり橋。ここを渡ってブダの街へ行きます。

くさり橋2

 門番のようにじっと居座るライオン。くさり橋3

 橋の上から見る王宮。くさり橋6

全長380mなので歩いて渡ること自体は全然苦ではありません。ここを渡ればペストからブダの街へ到着です。

王宮の丘エリア散策

丘をのぼるためにはロープウェイがあるのですが、正直全然高くない丘なのでロープウェイを使う必要はありません。よっぽど疲れているときやロープウェイマニアの人以外は、歩きながらゆっくりのぼることをお勧めします。
王宮の丘1

 歩いてのぼるメリットは、立ち止まりながら綺麗なペストの街をいろんな角度から一望し、鑑賞することが出来ることです。

王宮の丘2

ロープウェイも上から見下ろせます。

王宮の丘5

もちろんくさり橋とその周りの風景も。 王宮の丘6

王宮の丘9

のぼりきると王宮とご対面です。青色のドーム型の屋根が特徴的。

王宮の丘15

王宮の丘16

 今はこの王宮は美術館や博物館として使用されているみたいです。そしてここから見る景色がまた絶景。ペストの街を一望できます。夜は行かなかったですが、夜景も綺麗なんでしょうね。

王宮の丘14

王宮の丘19

王宮の丘20

王宮の周りをぐるっと一周してみましたが、とても綺麗な建物ばかりで思わず写真をたくさん撮ってしまいました。暑くてばてばてでしたが、綺麗な景色にいやされました。

王宮の丘22

王宮の丘25

王宮の丘29

王宮の丘30

王宮の丘31

王宮の丘32

王宮の丘34

王宮の丘35

王宮の丘36

王宮の丘37

 王宮から少し北へ歩くと、今度はマーチャーシュ教会や漁夫の砦、三位一体広場といったスポットが集まる一帯に到着します。もちろんここも王宮の丘エリアに含まれます。

疲労がピークに達したため、歩くのやめ漁夫の砦の近くの噴水に座って小一時間ほどうたた寝をしましたが、西日が差してくると白い石灰石で出来た建物がオレンジ色に映えてとても綺麗でした。

こちらがマーチャーシュ教会。残念ながらこの日は中には入れませんでした。

 王宮の丘39

王宮の丘44

聖イシュトヴァーンの騎馬像。

王宮の丘40

 漁夫の砦。王宮の丘41

王宮の丘42

王宮の丘45

夜は国立オペラ劇場でオペラ鑑賞 

みっちり足を動かし王宮の丘エリアを散策した後は、ペストの街へと戻り、国立オペラ座へ。せっかくハンガリーが誇るオペラ劇場があるのに、オペラを観ない手はないという思いから人生初のオペラ鑑賞です。

ちなみに、この日の演目はシュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」。初オペラにも関わらずなかなかマイナーな選択となってしまいました。

ブダペストのオペラ劇場は100年以上の歴史を持ち、第二次世界大戦の戦禍を免れたヨーロッパ有数のオペラ劇場です。

オペラハウス

見ての通り外観にはあまり派手さはありませんが、中の装飾がやはり凄まじい。華麗で顕微、美しいの一言では言い表せないほど浮世離れした世界が広がっています。

オペラ座4

オペラ座1

オペラ座6

オペラ座9

オペラ座11

 オペラ座12

 このような雰囲気なので一瞬自分が一時代の貴族になったような気分にさえなります。オペラ自体は予習していたこともありなんとかついていくことが出来ました。今度は定番の演目にも挑戦してみたいですね。

オペラ座14

1日目終了

というわけで、長かった1日も終了です。とにかく暑い中歩き回った印象が強い初日でしたが、美しい街並と王宮の丘を堪能できて大満足でした。2日目も引き続き街中観光です。

 

続く

Hof van Cleve

旅行記が更新出来ていない状態が続いておりますが、ちょっと休憩ということで先週末のお話をば。

この前の土日にロンドンから同期が2人うちに遊びに来ていたのですが、もうすぐ帰任予定の同期たってのお願いでベルギーまでフレンチを食べにいくことに。それもただのフレンチではありません。ゲントという街の近くのど田舎にぽつんと存在する知る人ぞ知る名店、ミシュラン三ツ星で更に2013年の世界ランキングで25位を勝ち取ったという超高級レストランです。

Hof van Vleve

The World 50 Best Restaurants

ミシュランなんて今まで一つ星に入ったことあるかないかくらいの自分。いきなりそんな飛び級してしまっていいのか、いやその前に明らかに場違いな場所に足を踏み入れてしまっていいのかといった葛藤があったものの、せっかくの機会ということで男三人勇気を出して乗り込むことに。服装は熟考したのちスーツではなく、限りなくフォーマルに近いビジネススタイルを選択。(ジャケット+黒のチノパン)

この日は濃霧による悪天候でフライトが遅れたり到着地が変更になったりというアクシデントがあったのですが、そういった苦難を乗り越え何とか14時過ぎにレストランに到着。

レストランの周りは何もないと聞いていましたが、本当に言葉そのままで周りに家はほとんどなく、畑に囲まれた敷地にぽつんとレストランが建っていました。入り口はこんな感じ。

写真 2013-11-16 14 13 03

お気づきでしょうか、敷地内にならぶ高級車。ポルシェはアウディはもちろん、普段は見かけない車に無知な自分が初めて知ったような車種もちらほら。入る前から緊張でガチガチになりました。

どういう顔して入っていけばいいのか良く分かりませんでしたが、とりあえず「ええい、ままよ!」という覚悟で精一杯動じていないフリをして入場。ドアを開けると、スーツでびしっと決めたお店のスタッフの方々が笑顔で迎えてくれました。なんやこいつらって目で見られないかなと心配してましたが、さすが高級レストランのスタッフ、ホスピタリティ満載です。

そのまま奥の方の席に通されましたが、当然の如く満席。お客さんはビジネス客っぽい人から家族連れまでいましたが、ほとんどの人がスーツを着てフォーマルな格好で食事を楽しんでいました。女性も結構気合いの入ったドレスコード。スーツは逆に気合入れ過ぎかなと思ってやめておいたのですが、スーツでもちょうどいいくらいの感じでした。

とりあえず案内された席に着席し、メニューを拝見。メニュー自体は何種類かのコースメニューとアラカルトがありましたが、当然値段はランチをチョイスしたもののべらぼうに高く、完全に未経験ゾーンでした。せっかくの機会なのでということで、一番高かった5コースのメニューを3人ともチョイス。アルコールは頼むほど財布に余裕はありませんでした。。

コースを注文後、料理が出てくるまではお通しのような形で前菜がいくつか出てきました。下の写真はそのうちの1つ。ムール貝と色々な具材をジュレに絡めて、それが黒いビスケットの上に乗っています。3人とも黒いのは貝の殻だと疑わず中身をスプーンですくって食べていたのですが、3人とも黒いのを残してたら店員さんに「これビスケットだから食べれるよ。」と言われ初めて気づくという体たらくっぷり。。この時点で既に先行き不安でした。笑

写真 2013-11-16 14 22 12

お通し(って言っていいのか分からないですが)の数品を食べ終えると、コース料理に移行。上述の通り5コースをチョイスして、前菜×2(実際は3品くらい出て来た) 、メイン×1、デザート×2という構成でした。気後れしてしまい全てを写真に収めることは叶いませんでしたが、次の写真は実際に出て来た料理の一例です。

SCALLOP 'ERQUIY ST-BRIEUC' 写真 2013-11-16 14 45 10

HARE 'SADDLE-SHOULDER'写真 2013-11-16 15 33 19

CHOCOLAT 'FORTINA' 65% 写真 2013-11-16 16 09 54

今更ながらどうせ撮るなら全部写真撮っておけば良かったと後悔。しかし写真だけで雰囲気が伝わると思います。こういったおよそ身の丈に合わないような極上の料理を約3時間という長い時間をかけて堪能しました。食べ終わることにはお腹も心もぱんぱんに満たされました。

こうして無事コースを終えることが出来たわけですが、このレストランに行ってきた感想をどうだったかと聞かれると自分はこのように答えています。

「美味しいとかそういう次元を超えていた。」

というのも、普段食している料理とは明らかに異質なのです。今までに味わったことのないような風味なので、自分の物差しでは美味しいとかそういうコメントを発すること自体が不可能でした。まさに測定不能。ただ1つ言えるのは、味の深みが半端なかったです。たまに漫画とかでそういう描写がありますが、本当に口に入れてから3、4回くらい味が変化するのです。食材の組み合わせも何回も何回も趣向を凝らして練り出した答えなんだろうなというのが凄く伝わってきました。また、食材自体も食べたことないようなものが多く、美味しいものを食べたという感覚より異質な体験をしてしまったというインパクトの方が強すぎました。

一言でまとめると、ここに来るのは20年くらい早かったということです。笑

あと、難しかったのはテーブルマナーですね。1品1品ナイフ、フォーク、スプーンの3つを出されたのですが、どれを食べる時にどれを使えば良いのか良く分からない。食べ終わったらどういう順番に並べれば良いか分からない。という有様。

かなり身の丈を超えたチャレンジをしてしまいましたが、このランチは自分の中で大きな経験値となりました。高級料理を楽しむためにはまだまだ勉強が必要だと分かりましたし、マナーも身につける必要があると感じることができましたし。

もう少し歳をとって、お金も出来たら、また改めてここを訪問してみたいなと思います。

Hof van Cleve、本当に素敵なレストランでした。スタッフの皆様、貴重な経験をさせて頂き誠にありがとうございました。

南仏プロヴァンス周遊記 その6

世界遺産ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)

リュベロン地方の村巡りを終えて、アルルへとたどり着いた自分たち。ついたら既に夜だったので、着いてから出来たのはとりあえず晩ご飯を食べるだけでした。(実はアルルは夜にあまりやることがない町なので、一泊するなら違う町の方がおすすめです。)

翌日は最終日で16時くらいのフライトで帰らなければいけないわけだったのですが、欲張りな自分たちはせっかく来たのだから世界遺産を見ずには帰れない!という思いから、アルルよりもう少し北のポン・デュ・ガールを朝一番で見に行くことに決めました。

アルルからポン・デュ・ガールまでは車で40分でした。

f:id:kazuki101:20140622174746p:plain

そもそもポン・デュ・ガールとは何かというと、水道橋です。元は古代ローマ時代、紀元前の時代に造られたと考えられています。実に全長360mに及ぶとにかく大きく綺麗にな三層構造の水道橋で、600年以上にわたって飲料水が運ばれたとか。この壮大な橋を見て、かの18世紀の思想家ルソーも、

「この3層からなる素晴らしい建造物の上を歩き回ったが、敬意からほとんど足を踏めないほどであった。自分をまったく卑小なものと思いながらも、何か魂を高揚させてくれるものを感じて、なぜローマ人に生まれなかったのかとつぶやいていたのだった」(Wikipediaより引用)

とつぶやいたそうです。

 

そんな歴史を持ったポン・デュ・ガール。今はさすがに使われていないようで、橋一帯がひとつの観光地になってて、チケットを買って入場する仕組みです。水道橋までは自然の中を歩いていくのですが、開場と同時に行ったので、人はとても少なく、朝のさわやかな空気がとても気持ちよかったです。

こちらがそのポン・デュ・ガール。写真で見てもかなりの大きさが伝わると思います。実はこのとき腹痛に苦しんでいてあまり写真が取れなかったのですが…しかし圧倒されました。プロヴァンス地方に出向く際は、一見の価値ありです。

ポンデュガール

ポン・デュ・ガール3

ポン・デュ・ガール2

 

ローマ時代の遺跡が残る街、アルル

ポン・デュ・ガールを駆け足で観光した後、最後の町アルルを観光。

アルルはかわいらしい名前とは裏腹にとても堅牢な雰囲気を感じる町。アヴィニョンよりサイズは小さいですが、同じように石で出来た町並が印象的です。

アルル路地裏

※路地裏の様子

この街はローマ時代に植民地になっていた関係で、古代の遺跡も少し残っていて見所はそれなりにあります。そしてゴッホの『アルルの女』を連想する人も多いことでしょう。

街を歩くとこの地域らしい建物に出会うことが出来ます。

こちらが市庁舎。 他の街と比べるとシンプルなつくりですね。

アルル市庁舎

アルルの市庁舎

 
サン・トロフィーム教会。この教会はローマの遺跡が多いアルルの町で唯一中世の香りを漂わせる(地球の歩き方より)建築物。ロマネスク様式の教会で、回廊もあります。 入り口の彫刻は見事です。

アルル教会

アルルの教会の回廊

アルルの教会の回廊2

 

そして古代ローマの遺跡の1つ、古代劇場。ただここはオランジュの古代劇場を見てしまった後なので、さすがに保存状況の良いオランジュのものと比較すると少ししょぼく感じてしまいました。今でもコンサートやオペラの会場になっているようですが、結構な部分が破壊されていました。

アルル古代劇場

アルル古代劇場2

 劇場の中では子供たちに芝居をやっていて、心がほっと和みました。

アルル古代劇場で劇してる人

 

 最後に円形闘技場。ここは大きくてかなり見応えがありました。紀元前に建てられた闘技場で、要塞として使われたこともあったそう。収容人数は実に2万人。フランスで最も大きく、保存状態の良さでも知られているとか。もしアルルに来たけどあんまり時間がないという人は、ここを優先的に観光することをお勧めします。

アルル闘技場2

アルル闘技場

アルル闘技場3

アルル闘技場4

アルル闘技場5

闘技場からは 町の様子も一望できます。綺麗です。

アルル闘技場からの眺め

 

旅の終わり 

という感じで、アルルを駆け足で観光し、プロヴァンスの旅も終了です。

3泊4日の旅でしたが、今まで書いてきた通りいろんなところを巡った非常にビジーで充実した4日間でした。

もともと勝手な思い込みでプロヴァンス=ラベンダーが綺麗な美しい地方というような印象を抱いていたのですが、巡ってみると実はどの町も堅牢な男らしい地方だなーという感想を抱きました。もちろん、ラベンダーもとても綺麗ですが。固さと綺麗さを併せ持った地域だなーという風に感じました。フランスにも関わらず、ローマの遺跡が多く残っていることも勉強になりました。

次のポイントに当てはまる人には激しくお勧めします。

  • ローマの遺跡が好き!
  • 暑くてからっとした気候のところに行きたい!
  • ラベンダー畑に行きたい!(季節限定)
  • 村巡りをしたい!
  • ドライブの旅を楽しみたい!
  • 海より内陸を巡りたい!

 個人的にはやはりリュベロン地方の美しい村々をとても気に入ったので、またいつか、家族で車でドライブできたらなーという夢を抱いています。

そんなこんなの大満足の旅でした。プロヴァンス、ありがとう。また会いましょう。

 

おわり 

南仏プロヴァンス周遊記 その5

セナンク修道院からミュールへ

セナンク修道院を後にして、リュベロン地方の更に奥の方に車を走らせていきます。 ちなみに、今回の村巡りのコースは次の通り。

f:id:kazuki101:20140525005249p:plain

ゴルド→ルシオン→ラコスト→ボニュー→ルールマランという感じでリュベロン地方を縦断しました。ミュールは特に行く予定はなかったのですが、途中で通ったので一旦降りて写真を撮ったところです。

というわけで最初に立ち寄ったミュールでの風景。朝早めだったのもあるかもしれませんが、人も少なそうな本当に小さな村。ゴルドと同じような平たい石造りの村です。ごらんの通り青空も相まってなかなか爽やか印象を抱きました。 ミュール外観 ミュール ミュール2 ミュール3  

赤い村「ルシヨン」

ここから更に車を走らせると、次の目的地ルシヨンです。ルシヨンもゴルドと同じくフランスの最も美しい村のうちの1つで、この辺りでは有名で訪問者の多い村。何が特徴的かというと、村全体が赤いのです。赤い村。オークルというこの地域を形成する黄土がそうさせているようで、赤褐色の岡の上にこの村があります。土地だけでなく、家も赤色やら黄色やら暖色の家が多いです。また、オークルの丘の採掘場後を周遊出来るトラッキングコースもあります。(今回は行く時間がありませんでしたが。。) 採掘場の近くから見た村の姿はこんな感じ。 ルシオン10

街中に入っていくと、赤色の綺麗な世界が辺りを包みます。 ルシオン9

誰が書いたのか分からないけど綺麗な扉。 ルシオン8

この辺りは他の村と雰囲気が全然異なり、本当にフランスにいるのか分からなくなってきさえします。

ルシオン7

少し開けたとこにでると緑もあってコントラストがとても綺麗です。 ルシオン6  

猫もいました。

ルシオン5

似たような褐色の家が街並をつくります。 ルシオン4ルシオン3

この辺りは赤というより黄色っぽい。 ルシオン2ルシオンルシヨンの村

この通り、彩り豊かでとても綺麗な村です。ゴルドの「おお、すごい!」って感じとはまた違う、おとぎの国に迷い込んだような、少しかわいらしい雰囲気を感じさせる村でした。数時間滞在後、次の村へ。  

サド伯爵の村「ラコスト」

次に向かったのは「ラコスト」という村。全体が積み石で出来ているような印象を受けるこの村は、中世の時代にサド伯爵が領主であった村で、昔は丘の上にサド伯爵の城がそびえ立っていたのですが、今は廃墟になっています。真夏の日光が照りつける中、村の麓から城のてっぺんまで頑張って歩いて登りました。

こちら麓の様子。岡の頂上に小さく見えるのが城跡です。   

ラコスト2

 村の中に入り込むと、建物も小道もすべて石で出来た中世の雰囲気をそのまま残した世界に誘われます。まさに異世界。今まで見てきたどの町や村とも違った雰囲気をもった村です。

 ラコスト

 ラコスト3

 ラコスト4

 がんばって暑い中坂道を上って行くと、展望台のようなところがあります。ここから見る景色のきれいなこと。人の手が加えられていない大自然と、各地に点在する村が一度に見渡せます。奥の方にある集落はおそらく次に行った村、ボニューだと思われます。

 ラコスト5

 坂道を上りきるとサド伯爵が住んでいた城跡にたどり着きます。城らしい要素は外壁くらいで、すっかり廃墟になってしまっています。なんか謎のオブジェも飾ってあったり。

 ラコスト6

イベントか何かをやっているようで、城壁の中には椅子が並べてありました。

 ラコスト7

こんなものも。

 ラコスト8

 そしてやはり見晴らしがきれいですね。天気も良くて最高でした。

 ラコスト9

 ラコスト10

 ラコスト11

 サド伯爵の村に別れをつげ、近くのボニューへと移動します。

静かで美しい村、ボニュー

ボニューもゴルドやラコストと同様、丘の上につくられた村です。他のプロヴァンスの村と同様建物は基本石で出来ていて、緑との対比が美しいです。

 ボニュー4

 ボニュー2

 教会もあります。

 ボニュー3

 麓から岡の上をめがけてのぼっていったわけですが、しかしここへ来て問題が…ラコステではしゃいで石畳の坂道をのぼったときに疲労が完全にピークにきてしまったようで、足が痛みで悲鳴をあげられてしまったのです。とにかく坂道を上るのがつらい。日頃の運動不足をこんなに嘆いた日があったでしょうか。。

とはいえあきらめる訳にはいかないので、がんばってのぼります。

 ボニュー6

 ボニュー5

上にあがってみるとやはり景色は絶景でした。ボニューの建物は、全体的に白かったラコストと比べると少しだけ褐色がかっていた気がします。有名人も別荘を持っていたりするらしいのですが、ゴルドやルシヨンに比べると人も少なくひっそりしていた気がするので、確かに喧噪から逃れてゆっくりするには一番いいところかもしれないなーと思いました。

 ボニュー

 ボニュー7

 この旅最後の村、ルールマランへ

ボニューを見終わった時点で既に夕刻近くとなっていましたが、あと1つは見たい!という思いからルールマランへと車を走らせました。ルールマランはゴルドやルシヨンと同様、フランスで最も美しい村の1つ。村というもののそれなりに規模が大きく、どちらかというと町でした。

 ルールマラン2

 ルールマラン4

 ここにもお城があるのですが、残念ながらもう閉まっていたので周りだけ散歩。

 ルールマラン6

 

 ルールマラン7/p>

 ルールマラン5

 夕方ということもあってか町中はにぎわっていました。ここも建物は褐色を帯びた石が使われているのですが、緑や花を飾っている家や店も多く、ルールマランはボニューよりもさらに色彩が豊かな印象を受けました。

 ルールマラン

 ルールマラン8

 ルールマラン9

 一通りルールマランを散歩して、いよいよリュベロンの村巡りも終了です。セナンク修道院も入れると、7つのスポットを1日で巡るという何ともビジーな1日でした。こういうことが出来るのも20代のうちなんでしょうね。。でもいろいろと巡れて本当に良かったです。どの村も特徴を持っていて本当に美しく、是非また訪れたい地域の1つになりました。

 

美しい村々を堪能し終え、いよいよこの旅の最終地点、アルルへ移動です。

 

続く。

 

南仏プロヴァンス周遊記 その4

その4ですがまだ旅行の2日目の話です。

オランジュ観光を手早く済ませ、宿泊予定だったゴルドという村に向かいました。

オランジュからゴルドまでは車で1時間弱。ゴルドはリュベロン地方に点在する美しい村々の1つですが、この地域でも特に人気のスポットらしく有名な観光地です。その美しさやるや「天空の城」とも呼ばれるほど。フランス人にも大人気で、別荘を持っている人も多いため、シーズンには国内外から人が押し寄せるとか。

移動ばかりで既に疲れ気味でしたが結構な田舎道を小一時間ほど走り続け、なんとかゴルドの村に差し掛かりました。

大きなカーブを曲がったところで、とんでもない絶景が眼前に表れる。助手席で思わず「おーっっっ!」と声をあげる自分。「え!?なになに!?」と言いながら運転中なのであまり振り向けない友人。日暮れ近い時間帯だったのですが、西日に照らされた美しいゴルドの村の景観に一気に魅了されてしまいました。下調べ無しで言ったので、それはもう感動の大きいこと。自分の写真の実力が至らず雄大且つ神秘的な雰囲気を上手に表すことが出来ませんでしたが、こんな感じで岩肌に沿うように形成された村がゴルドーです。(もっと綺麗な写真はGoogle画像検索でお探しください。。)

ゴルドー_004

周りには何もなく完全に自然に囲まれていて、人が生活しているのが感じられないような場所に集落があるだけでも驚きなのに、こんな崖っぷちに素晴らしい景観を持った村が存在しているなんて本当に驚く限り。世界はやはり広いです。

景観がいいところを通過して暫く山道をドライブした後、迷いながらも何とかホテルに到着。ホテルはゲストハウスに宿泊しました。ここは街からは少し外れた場所でしたが、この地域らしい石造りの何とも雰囲気の良い家です。ゴルドーの近くにはこういった感じの現地ならではのゲストハウスが点在しているので、1泊をお勧めします。ちなみにこんな感じです。

ゴルドゲストハウス

 

チェックイン後、暗くなる前に村の方を軽く散策。

ゴルドー街並

ゴルドー街並2

ゴルドー街並3

ゴルドー街並4

こんな感じのプロヴァンスらしい石造りの街並が続きます。石が少し平らで黄色っぽいのがこの当たりの地域の特徴のようで、堅牢というよりは少し繊細で温かい感じがしました。

簡単に村の雰囲気を味わって、夕食。L'Artegalというレストランです。メニューはコースでメインに肉料理を選択。そんなに期待していたわけではないのですが、さすがフランスクオリティ、とても美味しかったです。Tripadvisorの口コミも案の定良いみたいですね。

ゴルドーレストラン

凄く素敵な村でしたが、次の予定もあったので、一泊してもう1度簡単に村をふらついた後、そそくさと次へ向かうことにしました。今回は観光目的でどれだけ沢山の村を巡れるかみたいなことをしてましたが、それこそフランス人のようにバケーションでこういう村に暫くの間留まってゆっくりするのもまた一興かもしれません。時間が流れるのがゆっくり感じられますし、村人の生活にも馴染めていつもの都会生活とはまた違った生活感が得られることでしょう。あと、改めて思ったのが写真の絶景スポットは事前にチェックすべきだなーという点。他の凄く綺麗な写真見たら撮ってる場所が違うんですよねー。 ま、今回は仕方ない。またプロヴァンスに旅行する機会があれば是非もう1度訪れたいです。さらばゴルド、また会う日まで。

ゴルドー

ゴルドー景観

 

ゴルドの村を後にした後、そのまま近くにあるセナンク修道院へと車を走らせました。何を隠そう、ここもプロヴァンス地方の大人気スポットの1つなのです。

セナンク修道院が創設されたのは実に12世紀のこと。山間に佇み、大きなラベンダー畑に囲まれていることで有名です。 外観自体はロマネスク様式で派手さもなく質素な感じで、まさに中世の修道女たちが静かに生活をしていたことが想像出来ます。

こちらがその修道院。運良くラベンダーも満開。紫の花畑と石造りの修道院の組み合わせが何とも神秘的です。

山奥の修道院3

山奥の修道院

修道院の中にはガイドツアーで入れるようになっているのですが、予約が必要な仕組みになっています。その場で何とかなるのかもしれませんが、いずれにせよ時間も合わず、残念ながら結局断念。回廊とか綺麗みたいなのですが。。その代わりにじっくりとラベンダー畑を鑑賞しました。ラベンダーってあまりなじみがなかったですが、改めて見ると細かい花が集まってて綺麗ですね。

ラベンダー

ちなみに上から修道院を臨むとこんな感じです。ちょっと分かりにくいですが、如何に山の中にぽつんと佇んでいるかが分かると思います。一体中世の時代はここでどういった生活が営まれていたのでしょうか。

セナンク修道院上から

ヨーロッパに住んでいても、こんな自然の中を車で旅するのは非常に貴重な経験なので、ここまでかなり気分は上々です。引き続き次の村へ向けて車を走らせていきます。

続く。

南仏プロヴァンス周遊記 その3

2日目の続きです。

アヴィニョンを後にし、サン•ベネゼ橋の対岸の向こうの方に見えていたヴィルヌーヴ•レザヴィニョンというところに向かいました。実は徒歩でも30分〜40分でいけるようなのですが、この酷暑の中そんなこと出来るわけがないし何より時間もない、ということで車でさくっと移動。町には入らずに、サンタンドレ要塞周辺を散策してきました。

すっかり見慣れてしまった石造りの通りを抜けます。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン17

ヴィルヌーヴレザヴィニョン18

するとさしかかったのは修道院。シャルトルーズ修道院という名前で、割とサイズは大きめ。真っ昼間の暑さとは対照的にすごく静かな雰囲気の中、中世の人々の暮らしを想像しながらふらふら散歩しました。

これが修道院に入る前の門。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン19

そして入り口。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン20

こちらは中の回廊の様子です。この修道院は中に4つくらい回廊があった記憶がありますが(ちょっと曖昧)、その中の1つです。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン21

回廊の内側には中庭があります。芝生の緑の柔らかさと石づくりの回廊の逞しさの対比が綺麗です。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン3

ヴィルヌーヴレザヴィニョン5

修道院だけでもそれなりの時間を過ごせなかなか満足出来たのですが、せっかく来たのでもちろんお城の方にも足をのばしました。修道院から暫く歩き要塞の入り口へとたどり着くと、そびえ立つ大きな門が訪問者を歓迎してくれます。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン6

門をくぐるといよいよ要塞の中です。RPGの中の世界みたいで本当にテンションがあがります。今までお城はいくつか訪問しましたが、ここはその名の通り要塞感が半端なかったです。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン7

ここから宮殿の方に入れるのですが、中に入ってしまうと入り口付近と雰囲気は一転。頑固な要塞の中に綺麗に整えられた柔らかい庭園を堪能することが出来ます。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン8

見晴らしもなかなかのものです。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン9

ここなんか春先とか花でいっぱいになるんでしょうか。緑豊かで気持ちがいいスポットです。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン11

近くには石のトンネルがあったりも。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン12

何故か木が倒れてしまっている光景も目撃しました。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン14

そして要塞から臨むアヴィニョンの街並!少し小さいですが、ちょこっと飛び出しているのが法王庁宮殿ですかね。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン15

もっとたくさん写真は撮りましたがパンクするのでこれくらいで。。最後に入り口の庭をもう1度。石と花のコンビネーション、なんともプロヴァンスっぽくて素敵です。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン22

以上がヴィルヌーヴレザヴィニョンの様子でした。がやがやとしたアヴィニョンの喧噪から離れ大自然の中の閑静な要塞を堪能したわけですが、個人的にはアヴィニョンの街よりこちらの雰囲気の方がだいぶ好きでした。ゆっくり自分の時間が過ごせます。アヴィニョンに訪問する際は、すぐ近くなので是非訪れることをお勧めします。

さて、アヴィニョン近郊を半日少しで何とか回りきった後、そろそろ夕方に差し掛かる時刻でしたが次はオランジュへと向かいました。古代劇場で有名な街ですね。

時間が本当になかったため、オランジュはピンポイントで古代劇場だけ観光しました。オランジュ自体は小さな田舎町なのですが、そこに巨大なサイズの古代劇場が残っているのがまた何とも言えず不思議な感じ。ここの古代劇場は「世界で最も保存状態のいいローマ遺跡のひとつ」とも言われているみたいで、2000年前と同じように舞台背後の石壁が残っています。

街はというとこんな様子。なんとなく雰囲気で田舎町だということが汲み取れると思います。

オランジュ

そしてこちらが古代劇場の様子。圧巻です…!

オランジュ古代劇場_003

オランジュ古代劇場2

オランジュ古代劇場3

オランジュ古代劇場4

オランジュ古代劇場5

どうでしょう。写真を見ただけでもこの大きさと迫力、そしてずっと昔からこのままの状態で残されているんだろうなということを感じることが出来ると思います。正直ついでに立ち寄るくたいの感覚だったのですが、想像以上の迫力に圧倒されて言葉を失い、しばらく劇場の椅子に座り石壁をただただ眺めてしまいました。すばらしかったです。今日のハイライトですね。

こうして1日で3カ所の観光を終え、宿泊場所のリュベロンの美しい村々の1つ、ゴルドーへ移動。

続く。

南仏プロヴァンス周遊記 その2

プロヴァンス地方2日目。

朝起きて早々にエクスアンプロヴァンスを後にし、2カ所目の訪問地、アヴィニョンへと向かいました。

アヴィニョンと言えばかの有名な童謡、「アヴィニョンの橋」を想像する人も多いのではないでしょうか。確かに橋もありますが、アヴィニョンは中世の城壁に守られた歴史観漂う街で、夏になると街の至る所で演劇が行われていることから、「演劇の街」とも呼ばれています。

我々は車で来ましたがもちろん電車でのアクセスも可能で、電車を降りて駅から街の方に進むと石で出来た門が観光客を待ち構えています。街の入り口にこういった堅牢な雰囲気の門があるのは初めてみたので、ついつい興奮してしまいました。

アヴィニョンの門

門をくぐるとメインストリートとなっていて、きれいなプラタナス並木がならびます。エクスアンプロヴァンスもそうでしたが、プラタナスプロヴァンス地方で良く見かけた気がします。

アヴィニョンメインストリート

ヨーロッパの並木道は本当に奇麗です。そして、街中で良く見かけたチラシたち。一体何なんかと思ってましたが、演劇の季節なので宣伝に気合いが入っていたのかもしれないですね。

アヴィニョンはチラシだらけ

メインストリートを少しだけ真っ直ぐ進んだ右手には石造りの寺院がそびえ立っていました。サン•マルティアル寺院というようですが、庭の綺麗なところでちょっとした憩いの場となっていました。こういう風景は癒されますね。

アヴィニョンの教会

アヴィニョンの教会の庭

さらにずんずん大通りを進むと、時計台広場に出ます。カフェのテラス席が広がっていたりメリーゴーランドがあったりとなかなか賑やかな広場ですが、そこに市庁舎とオペラ劇場があります。こちらが市庁舎の様子。

アヴィニョン市庁舎

街の様子に溶け込む石造りの市庁舎です。どうでもいいまめ知識ですが、フランス語で市庁舎は”HOTEL”っていうみたいですね。最初ずっと宿泊用のホテルかと思ってました。

市庁舎は中も公開されていましたがこれまたお洒落な雰囲気で。歴史を感じるというよりは新しくこぎれいな感じで、日光が入り込むと白い石やタイルの床がそれを反射して爽やかな雰囲気を演出していました。

アヴィニョン市庁舎3

アヴィニョン市庁舎2

そしてこちらがオペラ劇場。中には入っていませんが、ここも石で出来た見事な見栄えの建物です。何様式というのか分かりませんが、外観の装飾部分がとても綺麗ですね。

アヴィニョンオペラ座

時計台広場を抜けて少し北へ進むと、アヴィニョンの見所ポイントの1つである法王庁宮殿に出ます。要塞のようなつくりになっていて、サイズが何とも言えずでかい。ガイドブックによるとヨーロッパ最大のゴシック宮殿であるとか何とか。広角レンズで何とか全景がおさまるくらいでした。

アヴィンション教皇庁3

アヴィニョン教皇庁2

アヴィニョン教皇庁

また、宮殿の前ではエスニックな格好をしたお姉ちゃんたちが踊りを披露していました。更にここから階段をのぼった踊り場には寸劇をやっている一行が。(なんか妖怪っぽいのが出て来たりでちょっと怖い雰囲気の劇だった。)こういうのヨーロッパらしくていいですよね。

アヴィニョンで踊る人たち

アヴィニョン寸劇

寸劇をやっていたところからもう少し進むと、法王庁前の広場を一望出来る踊り場に出て、その近くにはキリストの像と小さな教会があります。

こちらは寸劇をやってた場所の近くですが、こういうところを散歩していると本当に中世に迷い込んだ気分になります。

アヴィニョン教皇庁3

少し進むと見晴らしのいいところに。ヨーロッパらしいですねぇ。

アヴィニョン景観

こちらがキリストの像。

アヴィニョン法王庁

で、教会の中。ちょっとほこりっぽかったです。

アヴィンション法王庁2

更にこちらが法王庁をサイドから臨んだ図。かっこいいです。

アヴィニョン法王庁3

法王庁は中にも入れるのですが、時間の関係でスキップし、もう1つの見所アヴィニョンの橋へ。その途中でロシェ•デ•ドン公園というところを通ったのですが、自然が多く見晴らしの良いところがあったり思いのほか綺麗なところでした。

アヴィニョン公園

アヴィニョン公園2

公園を抜け、いよいよアヴィニョンの橋へ。本当は下の道から行くのが正解なのだと思うのですが、公園を経由していくと丘から橋のある場所に向けて降りていくような格好となりました。最初見下ろしていた橋の様子がだんだんと近づいている様が何か面白かったです。

高台から見える橋の様子。

アヴィニョンの橋5

橋は城壁の外側にあるので一旦出る形になります。

アヴィニョンの橋6

橋の下は普通に道路で車が通過しています。

アヴィニョンの橋7

そして下まで行くと変なオブジェを見つけました。これは…橋を眺める女性?

アヴィニョンの橋と変なモニュメント

正式名を「サン•ベネゼ橋」というこの橋。入場は有料で橋の上に行くためには€5弱が必要となります。ケチるような値段でもないのでもちろん中に入り鑑賞。門のようなところをくぐると橋の上に出ます。

アヴィニョンの橋8

アヴィニョンの橋3

この橋はもともと22のアーチがあり、全長900mほどの長さで河の向こう岸と繋がっていたのですが、度重なる川の氾濫により今はわずか4つしかアーチが残っていない状態です。氾濫で橋が崩壊する様子を想像すると少し寂しくなりますが、残されたアーチをじっくり堪能させてもらいました。写真にはないですが。橋には礼拝堂もあったりします。

アヴィニョンの橋

アヴィニョンの橋2

アヴィニョンの橋4

あとは、オーディオガイドの中で童謡のアヴィニョンの橋の色んなアレンジ(ジャズバージョンやボサノババージョン等)を聞けたのも少し面白かった。そんなになじみの深い歌ではないですが、色んなアレンジ聞いてるとちょっと口ずさみたくなってしまいますね。

そんなこんなで橋の散策を終えるとちょうどお昼過ぎ。歩いて駐車場の方へ戻る途中、橋からもそんなに遠くない場所にお洒落そうなレストランがあったので入ってランチを頂きました。

アヴィニョンの昼飯1

これがまた偶然にしてはナイスチョイスでとても上手かった。ドリアとデザートのアイスを食べただけですが、どちらも凄く美味しかったです。

アヴィニョンの昼飯2

アヴィニョンの昼飯3

お腹もいっぱいになったところで、再び街中を散策しながら駐車場へと向かいました。橋に来るまでに通れなかった法王庁近辺の路地裏や中心部からちょっと離れたところを通りながら帰ったのですが、法王庁近くの小道は本当に中世という雰囲気で凄く素敵でした。もともと自分がプロヴァンス地方に憧れるきっかけになったのがフィガロか何かに載ってたアヴィニョン法王庁近くの小道の写真だったのですが、昔から変わらないであろう美しさがそこにはありました。

アヴィニョンの路地裏

アヴィニョン路地裏2

たぶんもう少し時間をかけてゆっくり散策するともっと色んな景色と出会えたのでしょうが、こればかりは仕方がない。ちなみに街の外れは次の写真のような雰囲気。夜になるとちょっと治安悪そうだなーと思いました。

アヴィニョン散策2

アヴィニョン散策3

アヴィニョン散策

こんな感じでふらっとアヴィニョンを1周し終え、次はアヴィニョンの少し北の外れにあるヴィルヌーヴ•レザヴィニョンという町に移動。長くなったので2つに分けます。

続く。