南仏プロヴァンス周遊記 その4

その4ですがまだ旅行の2日目の話です。

オランジュ観光を手早く済ませ、宿泊予定だったゴルドという村に向かいました。

オランジュからゴルドまでは車で1時間弱。ゴルドはリュベロン地方に点在する美しい村々の1つですが、この地域でも特に人気のスポットらしく有名な観光地です。その美しさやるや「天空の城」とも呼ばれるほど。フランス人にも大人気で、別荘を持っている人も多いため、シーズンには国内外から人が押し寄せるとか。

移動ばかりで既に疲れ気味でしたが結構な田舎道を小一時間ほど走り続け、なんとかゴルドの村に差し掛かりました。

大きなカーブを曲がったところで、とんでもない絶景が眼前に表れる。助手席で思わず「おーっっっ!」と声をあげる自分。「え!?なになに!?」と言いながら運転中なのであまり振り向けない友人。日暮れ近い時間帯だったのですが、西日に照らされた美しいゴルドの村の景観に一気に魅了されてしまいました。下調べ無しで言ったので、それはもう感動の大きいこと。自分の写真の実力が至らず雄大且つ神秘的な雰囲気を上手に表すことが出来ませんでしたが、こんな感じで岩肌に沿うように形成された村がゴルドーです。(もっと綺麗な写真はGoogle画像検索でお探しください。。)

ゴルドー_004

周りには何もなく完全に自然に囲まれていて、人が生活しているのが感じられないような場所に集落があるだけでも驚きなのに、こんな崖っぷちに素晴らしい景観を持った村が存在しているなんて本当に驚く限り。世界はやはり広いです。

景観がいいところを通過して暫く山道をドライブした後、迷いながらも何とかホテルに到着。ホテルはゲストハウスに宿泊しました。ここは街からは少し外れた場所でしたが、この地域らしい石造りの何とも雰囲気の良い家です。ゴルドーの近くにはこういった感じの現地ならではのゲストハウスが点在しているので、1泊をお勧めします。ちなみにこんな感じです。

ゴルドゲストハウス

 

チェックイン後、暗くなる前に村の方を軽く散策。

ゴルドー街並

ゴルドー街並2

ゴルドー街並3

ゴルドー街並4

こんな感じのプロヴァンスらしい石造りの街並が続きます。石が少し平らで黄色っぽいのがこの当たりの地域の特徴のようで、堅牢というよりは少し繊細で温かい感じがしました。

簡単に村の雰囲気を味わって、夕食。L'Artegalというレストランです。メニューはコースでメインに肉料理を選択。そんなに期待していたわけではないのですが、さすがフランスクオリティ、とても美味しかったです。Tripadvisorの口コミも案の定良いみたいですね。

ゴルドーレストラン

凄く素敵な村でしたが、次の予定もあったので、一泊してもう1度簡単に村をふらついた後、そそくさと次へ向かうことにしました。今回は観光目的でどれだけ沢山の村を巡れるかみたいなことをしてましたが、それこそフランス人のようにバケーションでこういう村に暫くの間留まってゆっくりするのもまた一興かもしれません。時間が流れるのがゆっくり感じられますし、村人の生活にも馴染めていつもの都会生活とはまた違った生活感が得られることでしょう。あと、改めて思ったのが写真の絶景スポットは事前にチェックすべきだなーという点。他の凄く綺麗な写真見たら撮ってる場所が違うんですよねー。 ま、今回は仕方ない。またプロヴァンスに旅行する機会があれば是非もう1度訪れたいです。さらばゴルド、また会う日まで。

ゴルドー

ゴルドー景観

 

ゴルドの村を後にした後、そのまま近くにあるセナンク修道院へと車を走らせました。何を隠そう、ここもプロヴァンス地方の大人気スポットの1つなのです。

セナンク修道院が創設されたのは実に12世紀のこと。山間に佇み、大きなラベンダー畑に囲まれていることで有名です。 外観自体はロマネスク様式で派手さもなく質素な感じで、まさに中世の修道女たちが静かに生活をしていたことが想像出来ます。

こちらがその修道院。運良くラベンダーも満開。紫の花畑と石造りの修道院の組み合わせが何とも神秘的です。

山奥の修道院3

山奥の修道院

修道院の中にはガイドツアーで入れるようになっているのですが、予約が必要な仕組みになっています。その場で何とかなるのかもしれませんが、いずれにせよ時間も合わず、残念ながら結局断念。回廊とか綺麗みたいなのですが。。その代わりにじっくりとラベンダー畑を鑑賞しました。ラベンダーってあまりなじみがなかったですが、改めて見ると細かい花が集まってて綺麗ですね。

ラベンダー

ちなみに上から修道院を臨むとこんな感じです。ちょっと分かりにくいですが、如何に山の中にぽつんと佇んでいるかが分かると思います。一体中世の時代はここでどういった生活が営まれていたのでしょうか。

セナンク修道院上から

ヨーロッパに住んでいても、こんな自然の中を車で旅するのは非常に貴重な経験なので、ここまでかなり気分は上々です。引き続き次の村へ向けて車を走らせていきます。

続く。