南仏プロヴァンス周遊記 その3

2日目の続きです。

アヴィニョンを後にし、サン•ベネゼ橋の対岸の向こうの方に見えていたヴィルヌーヴ•レザヴィニョンというところに向かいました。実は徒歩でも30分〜40分でいけるようなのですが、この酷暑の中そんなこと出来るわけがないし何より時間もない、ということで車でさくっと移動。町には入らずに、サンタンドレ要塞周辺を散策してきました。

すっかり見慣れてしまった石造りの通りを抜けます。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン17

ヴィルヌーヴレザヴィニョン18

するとさしかかったのは修道院。シャルトルーズ修道院という名前で、割とサイズは大きめ。真っ昼間の暑さとは対照的にすごく静かな雰囲気の中、中世の人々の暮らしを想像しながらふらふら散歩しました。

これが修道院に入る前の門。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン19

そして入り口。

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こちらは中の回廊の様子です。この修道院は中に4つくらい回廊があった記憶がありますが(ちょっと曖昧)、その中の1つです。

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回廊の内側には中庭があります。芝生の緑の柔らかさと石づくりの回廊の逞しさの対比が綺麗です。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン3

ヴィルヌーヴレザヴィニョン5

修道院だけでもそれなりの時間を過ごせなかなか満足出来たのですが、せっかく来たのでもちろんお城の方にも足をのばしました。修道院から暫く歩き要塞の入り口へとたどり着くと、そびえ立つ大きな門が訪問者を歓迎してくれます。

ヴィルヌーヴレザヴィニョン6

門をくぐるといよいよ要塞の中です。RPGの中の世界みたいで本当にテンションがあがります。今までお城はいくつか訪問しましたが、ここはその名の通り要塞感が半端なかったです。

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ここから宮殿の方に入れるのですが、中に入ってしまうと入り口付近と雰囲気は一転。頑固な要塞の中に綺麗に整えられた柔らかい庭園を堪能することが出来ます。

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見晴らしもなかなかのものです。

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ここなんか春先とか花でいっぱいになるんでしょうか。緑豊かで気持ちがいいスポットです。

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近くには石のトンネルがあったりも。

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何故か木が倒れてしまっている光景も目撃しました。

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そして要塞から臨むアヴィニョンの街並!少し小さいですが、ちょこっと飛び出しているのが法王庁宮殿ですかね。

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もっとたくさん写真は撮りましたがパンクするのでこれくらいで。。最後に入り口の庭をもう1度。石と花のコンビネーション、なんともプロヴァンスっぽくて素敵です。

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以上がヴィルヌーヴレザヴィニョンの様子でした。がやがやとしたアヴィニョンの喧噪から離れ大自然の中の閑静な要塞を堪能したわけですが、個人的にはアヴィニョンの街よりこちらの雰囲気の方がだいぶ好きでした。ゆっくり自分の時間が過ごせます。アヴィニョンに訪問する際は、すぐ近くなので是非訪れることをお勧めします。

さて、アヴィニョン近郊を半日少しで何とか回りきった後、そろそろ夕方に差し掛かる時刻でしたが次はオランジュへと向かいました。古代劇場で有名な街ですね。

時間が本当になかったため、オランジュはピンポイントで古代劇場だけ観光しました。オランジュ自体は小さな田舎町なのですが、そこに巨大なサイズの古代劇場が残っているのがまた何とも言えず不思議な感じ。ここの古代劇場は「世界で最も保存状態のいいローマ遺跡のひとつ」とも言われているみたいで、2000年前と同じように舞台背後の石壁が残っています。

街はというとこんな様子。なんとなく雰囲気で田舎町だということが汲み取れると思います。

オランジュ

そしてこちらが古代劇場の様子。圧巻です…!

オランジュ古代劇場_003

オランジュ古代劇場2

オランジュ古代劇場3

オランジュ古代劇場4

オランジュ古代劇場5

どうでしょう。写真を見ただけでもこの大きさと迫力、そしてずっと昔からこのままの状態で残されているんだろうなということを感じることが出来ると思います。正直ついでに立ち寄るくたいの感覚だったのですが、想像以上の迫力に圧倒されて言葉を失い、しばらく劇場の椅子に座り石壁をただただ眺めてしまいました。すばらしかったです。今日のハイライトですね。

こうして1日で3カ所の観光を終え、宿泊場所のリュベロンの美しい村々の1つ、ゴルドーへ移動。

続く。