南仏プロヴァンス周遊記 その5

セナンク修道院からミュールへ

セナンク修道院を後にして、リュベロン地方の更に奥の方に車を走らせていきます。 ちなみに、今回の村巡りのコースは次の通り。

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ゴルド→ルシオン→ラコスト→ボニュー→ルールマランという感じでリュベロン地方を縦断しました。ミュールは特に行く予定はなかったのですが、途中で通ったので一旦降りて写真を撮ったところです。

というわけで最初に立ち寄ったミュールでの風景。朝早めだったのもあるかもしれませんが、人も少なそうな本当に小さな村。ゴルドと同じような平たい石造りの村です。ごらんの通り青空も相まってなかなか爽やか印象を抱きました。 ミュール外観 ミュール ミュール2 ミュール3  

赤い村「ルシヨン」

ここから更に車を走らせると、次の目的地ルシヨンです。ルシヨンもゴルドと同じくフランスの最も美しい村のうちの1つで、この辺りでは有名で訪問者の多い村。何が特徴的かというと、村全体が赤いのです。赤い村。オークルというこの地域を形成する黄土がそうさせているようで、赤褐色の岡の上にこの村があります。土地だけでなく、家も赤色やら黄色やら暖色の家が多いです。また、オークルの丘の採掘場後を周遊出来るトラッキングコースもあります。(今回は行く時間がありませんでしたが。。) 採掘場の近くから見た村の姿はこんな感じ。 ルシオン10

街中に入っていくと、赤色の綺麗な世界が辺りを包みます。 ルシオン9

誰が書いたのか分からないけど綺麗な扉。 ルシオン8

この辺りは他の村と雰囲気が全然異なり、本当にフランスにいるのか分からなくなってきさえします。

ルシオン7

少し開けたとこにでると緑もあってコントラストがとても綺麗です。 ルシオン6  

猫もいました。

ルシオン5

似たような褐色の家が街並をつくります。 ルシオン4ルシオン3

この辺りは赤というより黄色っぽい。 ルシオン2ルシオンルシヨンの村

この通り、彩り豊かでとても綺麗な村です。ゴルドの「おお、すごい!」って感じとはまた違う、おとぎの国に迷い込んだような、少しかわいらしい雰囲気を感じさせる村でした。数時間滞在後、次の村へ。  

サド伯爵の村「ラコスト」

次に向かったのは「ラコスト」という村。全体が積み石で出来ているような印象を受けるこの村は、中世の時代にサド伯爵が領主であった村で、昔は丘の上にサド伯爵の城がそびえ立っていたのですが、今は廃墟になっています。真夏の日光が照りつける中、村の麓から城のてっぺんまで頑張って歩いて登りました。

こちら麓の様子。岡の頂上に小さく見えるのが城跡です。   

ラコスト2

 村の中に入り込むと、建物も小道もすべて石で出来た中世の雰囲気をそのまま残した世界に誘われます。まさに異世界。今まで見てきたどの町や村とも違った雰囲気をもった村です。

 ラコスト

 ラコスト3

 ラコスト4

 がんばって暑い中坂道を上って行くと、展望台のようなところがあります。ここから見る景色のきれいなこと。人の手が加えられていない大自然と、各地に点在する村が一度に見渡せます。奥の方にある集落はおそらく次に行った村、ボニューだと思われます。

 ラコスト5

 坂道を上りきるとサド伯爵が住んでいた城跡にたどり着きます。城らしい要素は外壁くらいで、すっかり廃墟になってしまっています。なんか謎のオブジェも飾ってあったり。

 ラコスト6

イベントか何かをやっているようで、城壁の中には椅子が並べてありました。

 ラコスト7

こんなものも。

 ラコスト8

 そしてやはり見晴らしがきれいですね。天気も良くて最高でした。

 ラコスト9

 ラコスト10

 ラコスト11

 サド伯爵の村に別れをつげ、近くのボニューへと移動します。

静かで美しい村、ボニュー

ボニューもゴルドやラコストと同様、丘の上につくられた村です。他のプロヴァンスの村と同様建物は基本石で出来ていて、緑との対比が美しいです。

 ボニュー4

 ボニュー2

 教会もあります。

 ボニュー3

 麓から岡の上をめがけてのぼっていったわけですが、しかしここへ来て問題が…ラコステではしゃいで石畳の坂道をのぼったときに疲労が完全にピークにきてしまったようで、足が痛みで悲鳴をあげられてしまったのです。とにかく坂道を上るのがつらい。日頃の運動不足をこんなに嘆いた日があったでしょうか。。

とはいえあきらめる訳にはいかないので、がんばってのぼります。

 ボニュー6

 ボニュー5

上にあがってみるとやはり景色は絶景でした。ボニューの建物は、全体的に白かったラコストと比べると少しだけ褐色がかっていた気がします。有名人も別荘を持っていたりするらしいのですが、ゴルドやルシヨンに比べると人も少なくひっそりしていた気がするので、確かに喧噪から逃れてゆっくりするには一番いいところかもしれないなーと思いました。

 ボニュー

 ボニュー7

 この旅最後の村、ルールマランへ

ボニューを見終わった時点で既に夕刻近くとなっていましたが、あと1つは見たい!という思いからルールマランへと車を走らせました。ルールマランはゴルドやルシヨンと同様、フランスで最も美しい村の1つ。村というもののそれなりに規模が大きく、どちらかというと町でした。

 ルールマラン2

 ルールマラン4

 ここにもお城があるのですが、残念ながらもう閉まっていたので周りだけ散歩。

 ルールマラン6

 

 ルールマラン7/p>

 ルールマラン5

 夕方ということもあってか町中はにぎわっていました。ここも建物は褐色を帯びた石が使われているのですが、緑や花を飾っている家や店も多く、ルールマランはボニューよりもさらに色彩が豊かな印象を受けました。

 ルールマラン

 ルールマラン8

 ルールマラン9

 一通りルールマランを散歩して、いよいよリュベロンの村巡りも終了です。セナンク修道院も入れると、7つのスポットを1日で巡るという何ともビジーな1日でした。こういうことが出来るのも20代のうちなんでしょうね。。でもいろいろと巡れて本当に良かったです。どの村も特徴を持っていて本当に美しく、是非また訪れたい地域の1つになりました。

 

美しい村々を堪能し終え、いよいよこの旅の最終地点、アルルへ移動です。

 

続く。