「ドナウの真珠」ブダペストを楽しみ尽くす旅 その1
「ドナウの真珠」ブダペスト
2014年6月7日〜9日にかけて2泊3日でブダペストへと訪れました。
ブダペストと言えば、「ドナウの真珠」、もしくは「ドナウの薔薇」とも呼ばれるほど美しいと称される街です。その美しさから多くの観光客が訪れる街でもあり、とある調査によると世界で37番目に観光客が多い街なのだとか。美しい街並を象徴するのは、有名なくさり橋とその背後にそびえる王宮の姿。ドナウ河岸とブダ城地区は世界遺産にもなっています。そして温泉(スパ)があることでも有名なので、街歩きに飽きたら温泉でリフレッシュ、ということもできます。そんなに大きな街ではないですが、長期間滞在しても飽きないことでしょう。
ブダペスト着〜王宮の丘へ向けて散歩
オランダから朝一番の便でブダペストへと来たので、自分がブダペストに到着したのは正午前でした。空港についてから街中までどの交通機関でくるか迷いましたが、面倒なのでタクシーにしました。タクシーは市の中心まで€25の固定価格でした。ユーロでも払えるということにびっくり。ちなみにわざわざタクシーを利用しなくても、エアポートシャトルミニバスを使ったり、市バスと地下鉄の組み合わせでもいけるので、コスト重視の人はそちらの利用をお勧めします。
Airport Shuttelのホームページ
ホテルに到着後、さっそく王宮の丘へ向けて出発。観光客でにぎわうことで有名なヴァーツィ通りを通りながら徒歩で向かいました。以下、散歩写真。
ドナウの真珠とはいえ、勝手な東欧のイメージからもう少し小汚いイメージ(パリの裏路地のような)を持っていたのですが、さすがに人が通るところはとても綺麗。ついでにいうとタクシーで来るときの道も綺麗に整備されていました。
そして写真で見て分かる通りとても天気が良かったわけですが、何と6月上旬にも関わらず30度越え…。自宅のあるオランダは15度くらいしかなかったので、さすがに歩くのが堪えました。
というわけで休憩がてら昼食。こちら、ハンガリーの郷土料理のパプリカチキン。骨付きチキンをパプリカソースで煮込んであるのですが、なかなかの美味。しかもそんなに高くない。結局これがこの旅最初で最後のハンガリー料理になってしまったのですが、あまり料理の印象はなかったので色々トライすれば良かったなーと今になって思ってます。
ちなみに、このレストランからはドナウ川の対岸にある王宮の様子が見えて景色がとても良かったです。
くさり橋をこえて王宮の丘へ
昼食を終えて、対岸の王宮へ向かうべく足を進めます。街の南の方のホテルに止まっていたので、ちょうどこの地図の青い点線の通り北へ北へと歩いていた感じです。今思えば何故30度を超える気候の中30分以上も歩いて行ったのか謎ですが…体力に自信がない人はトラムか地下鉄をお勧めします。
この調子で北上して行くと、左手にくさり橋が見えてきます。
何故くさり橋が有名なのかというと、この橋はドナウ川の西側のブダの街と東側のペストの街を最初に結んだ橋なのです。1800年代の話なのですが、それまでは2つの街は川に隔てられていて、交通手段は船のみだった模様。今では夜になるとたくさん装飾されたライトが輝きを放ち、それが水面に反射して美しい夜景をつくります。くさり橋をめぐっては色々な歴史的な話があるようなのですが、知りたい人はこちらを読んでみてください。
正面から見たくさり橋。ここを渡ってブダの街へ行きます。
全長380mなので歩いて渡ること自体は全然苦ではありません。ここを渡ればペストからブダの街へ到着です。
王宮の丘エリア散策
丘をのぼるためにはロープウェイがあるのですが、正直全然高くない丘なのでロープウェイを使う必要はありません。よっぽど疲れているときやロープウェイマニアの人以外は、歩きながらゆっくりのぼることをお勧めします。
歩いてのぼるメリットは、立ち止まりながら綺麗なペストの街をいろんな角度から一望し、鑑賞することが出来ることです。
ロープウェイも上から見下ろせます。
のぼりきると王宮とご対面です。青色のドーム型の屋根が特徴的。
今はこの王宮は美術館や博物館として使用されているみたいです。そしてここから見る景色がまた絶景。ペストの街を一望できます。夜は行かなかったですが、夜景も綺麗なんでしょうね。
王宮の周りをぐるっと一周してみましたが、とても綺麗な建物ばかりで思わず写真をたくさん撮ってしまいました。暑くてばてばてでしたが、綺麗な景色にいやされました。
王宮から少し北へ歩くと、今度はマーチャーシュ教会や漁夫の砦、三位一体広場といったスポットが集まる一帯に到着します。もちろんここも王宮の丘エリアに含まれます。
疲労がピークに達したため、歩くのやめ漁夫の砦の近くの噴水に座って小一時間ほどうたた寝をしましたが、西日が差してくると白い石灰石で出来た建物がオレンジ色に映えてとても綺麗でした。
こちらがマーチャーシュ教会。残念ながらこの日は中には入れませんでした。
聖イシュトヴァーンの騎馬像。
夜は国立オペラ劇場でオペラ鑑賞
みっちり足を動かし王宮の丘エリアを散策した後は、ペストの街へと戻り、国立オペラ座へ。せっかくハンガリーが誇るオペラ劇場があるのに、オペラを観ない手はないという思いから人生初のオペラ鑑賞です。
ちなみに、この日の演目はシュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」。初オペラにも関わらずなかなかマイナーな選択となってしまいました。
ブダペストのオペラ劇場は100年以上の歴史を持ち、第二次世界大戦の戦禍を免れたヨーロッパ有数のオペラ劇場です。
見ての通り外観にはあまり派手さはありませんが、中の装飾がやはり凄まじい。華麗で顕微、美しいの一言では言い表せないほど浮世離れした世界が広がっています。
このような雰囲気なので一瞬自分が一時代の貴族になったような気分にさえなります。オペラ自体は予習していたこともありなんとかついていくことが出来ました。今度は定番の演目にも挑戦してみたいですね。
1日目終了
というわけで、長かった1日も終了です。とにかく暑い中歩き回った印象が強い初日でしたが、美しい街並と王宮の丘を堪能できて大満足でした。2日目も引き続き街中観光です。
続く