「ドナウの真珠」ブダペストを楽しみ尽くす旅 その2
聖イシュトバーン大聖堂
2日目のブダペスト散策は聖イシュトバーン大聖堂から始めました。
イシュトバーンというのは初代ハンガリー国王の名前。大聖堂と名を冠すだけあってかなり大きく、高さ96m、ドームは直径22m。ブダペストの中では国会議事堂と並んで高い建造物なのだとか。
デアーク広場のすぐ近くにあるのですが、建物が立ち並ぶエリアにどかーんとそびえ立っています。
ちょうどミサの時間帯だったようで、中に入るとミサの人たちと観光客でいっぱい。主祭壇の方まで行きたかったのですが、どうも行けそうになかったので中の様子の写真だけ撮りました。想像以上に豪華絢爛な内装になっています。
この大聖堂の奥の方には「聖なる右手の礼拝堂」なるものがあり、聖イシュトバーンの右手のミイラが保管されているらしいのですが、残念ながらごった返していて見ることが出来ず。ドームのあたりは展望台にもなっているようなのですが、今回は断念しました。
代わりに大聖堂の周りをぐるっと一周。新緑が深い緑へと変わりゆく季節で、緑に木々がブダペストの街を美しく彩り、美しい建物をよりいっそう引き立てていました。
聖イシュトバーン大聖堂〜自由広場〜国会議事堂へ散歩
さっと大聖堂を見学した後は、自由広場を経由して国会議事堂へ。散歩するだけで楽しいのがブダペストのいいところ。途中で噴水と戯れる子供たちの様子も見れ、心が和みました。
そして国会議事堂に到着。国会議事堂はブダペストの観光名所の中でも人気スポットの1つ。ドナウ川の岸辺にそびえ立つ美しい建築で、1902年に完成したもの。折衷主義建築と言うらしく、ハンガリーの建築家がいろんな建築技術を学びそれを反映したものだとか。いやしかし自分のボキャブラリーの少なさを嘆くくらい美しい建物です。個人的には屋根の色が独特で好きです。淡い感じ。
国会議事堂はツアーでしか中に入れないので、ツアー用のチケットを買わなければいけません。チケットは国会議事堂の向かいに立っている民族博物館で買えます。民族博物館も国会議事堂に負けず劣らず綺麗な建物です。ブダペストはほんと何でも綺麗なので飽きがこなくていいです。
ここの入り口を入って階段を降りたとこにブースがあるので、そこで国会議事堂のチケットも買える訳ですが、ここで誤算。一応ガイドブックに載っている時間帯に合わせてきたのですが、何と直近の時間帯のチケットは全部売り切れ。11時半くらいに来て12時開始のチケットを買おうとしてたのですが、甘かった。
ここのツアーはハンガリー語と英語に加え、ドイツ語、フランス語などいろんな国の言語でそれなりに小刻みにやっているのですが、さすがに英語以外を理解できるわけもなく。仕方なく16時くらいに始まるチケットを買いました。
とりあえず国会議事堂の周りをぐるーっと歩いてから、昼食をとりにいくことにしました。
世界一美しいマクドナルド
さて、昼ご飯。アンドラーシ通りのアレクサンドラという本屋さんの上にあるブックカフェの内装が非常に美しく感動的だというのを聞いていたのでそこに行こう足を運びました。アンドラーシ通りはオペラ座が面している通りで、ここもエルジェーベト広場から英雄広場まで続く長くて綺麗な大通りです。
ブックカフェはこの通りのオペラ駅とオクトゴン駅の間、英雄広場に向かって左側の通りにあります。しかしながら、何と日曜日のためお休み…。日曜祝日はお休みのようでした。残念無念…。
そこでもう1つ噂に聞いていた、「世界一美しいマクドナルド」へ行くことにしました。西駅のすぐ近くにあるマクドナルドです。オクトゴン駅から西駅に向かってずーっとまっすぐ行くと、マクドナルドの看板が見えてきます。(ちなみにオクトゴン駅から歩くと遠いのでおとなしく西駅のメトロに行く方がいいです。)
入り口はここ。
ここから中に入ると右手がすぐ入り口になっています。なるほど、確かに美しい。自分の知っているマクドナルドとは明らかに雰囲気が違いました。
どうやらここは昔駅の食堂だったよう。確かに綺麗な内装ですが、やはりマクドナルドはマクドナルドに変わりなく、やっぱり味はマクドナルドの味でした。そしてレジ付近がそのまんまマクドな雰囲気。結構期待していったのですが、やっぱり今回行けなかったブックカフェの方が綺麗そうだなーという感想でした。
英雄広場〜市民公園周辺散策
マクドナルドで全くハンガリーらしくない昼ご飯を済ませた後、まだ国会議事堂のツアーまで時間があったので英雄広場と市民公園界隈を散歩に行きました。
英雄広場はハンガリー建国1000年を記念して造られた、ブダペストで一番大きな広場。広場の中心には高くそびえる記念碑があり、その上には大天使ガブリエルが、その左右には歴代の国王や将軍たちの像が並んでいます。実に14人の英雄たちだとか。他の広場とは少し雰囲気が異なっています。
ちなみに英雄広場の横には西洋美術館があります。今回は行く時間がなかったのですが、ラファエロやレンブラント、ルーベンス等有名な画家の絵画も展示されているようなので、もしまた機会があれば行ってみたいものです。
そして市民公園。ここにはセーチェニ温泉という温泉もあります。
かなり広大なので温泉はおろかとても全部は見切れませんでしたが、東の方を中心にふらーっと散歩をしてみました。キャンプをしている人たちがいて、出店も出たりしていて、すごくにぎわっていた一帯でした。
こちらは農業博物館。なんかかっこいいです。
さらに裏手の方も散歩してみました。
結構歩き回って疲れていたので、この上の写真の湖畔で座って休憩することにしました。湖の向こう側に見えるのはヴァイダフニャド城。中には入れませんでしたが、こじんまりとしたかわいらしいお城です。
それにしても、この湖の周りの快適なこと。周りには草むらに寝転がって昼寝をするカップル、談笑する家族、犬と遊ぶ子供たち、自分のように1人で物思いにふける人たちなど、いろんな人が自分たち思い思いのペースで過ごしていました。2日目も1日目と変わらず30度以上の猛暑でしたが、ここは日陰も多く、木漏れ日とそよ風が何とも言えず快適でこのままずっとここに留まりたい気分でした。
とはいうものの、国会議事堂のツアーがあったのでしばらくして立ち去ることに。やっぱり水辺はいいなーと改めて感じた瞬間でした。
長くなったので後半へ続く。