いよいよ夏が本格化した７月中旬、個人的に憧れてやまなかった南仏はプロヴァンス地方に３泊４日の旅へと赴きました。

観光シーズンだけあってオランダからの直行便でリーズナブルな価格のものがなかなか見つからず、結局ミュンヘン経由の便で行くことに。１２時過ぎにはマルセイユ空港に到着して、そこでレンタカーを引き取り。しかしまさかのHertz大行列。しかも南仏の想像以上の暑さ…。オランダはもちろん３０度以下の気温が続いていましたが、初日から普通に３５度を超えていました。そんな猛暑の中１時間以上長蛇の列に並び、なんとかレンタカーをゲット。

とりあえず初日はそんなに時間もないということで、マルセイユから３０kmに位置するエクスアンプロヴァンスを観光することにしました。こちら宿泊したホテル。わずか１泊しかしませんでしたが、アパートメントタイプでキッチンがついてて、プールもついてて良いとこでした。

Appart'Hotel Odalys Les Floridianes

チェックインを済ませ、さっそく街中観光。エクスアンプロヴァンスはそんなに大きな街ではなく、観光は徒歩で十分、しかも見所も多くはないので半日で終わっちゃうくらいです。しかし、エクスは別名「泉の街」とも呼ばれており、１００以上もの泉と噴水が街にあると言われています。街の至る所に設置された噴水はなかなかに綺麗で、南仏らしい街並に彩りを加えてくれています。また、この街は画家のセザンヌの故郷でもありまして、セザンヌのアトリエもあったりします。（ここは結構街の中心から外れています。）

こちらがエクスの街で一番大きな噴水。ド•ゴール広場というところにあって、すぐ側にインフォメーションセンターもあり大きな目印となっています。

とりあえず行く当てもなく街中をふらふら。花や緑でいっぱいの華やかな街を想像していましたが、建物は意外といかつく黄色の石で出来た堅牢なものが並んでいます。無駄に憧れてたくせに気づいていなかったのですが、プロヴァンス地方の家々は基本石造りなんですね。

こちらはミラボー通りというメインストリート。プラタナスの木がきれいなショッピング街ですね。各種ブティックやカフェがたくさんありました。どうやらエクスはファンションの街のようで、旧市街や裏路地の方にも服屋などファッション系の店が多かったです。その分レストランが少なかった気もします。

こちらは路地裏ですね。これはこれで趣があります。

あと、観光地でおなじみの観光バスもしっかり走っていました。ま、タイミングが悪く自分は乗れなかったのですが。。

ちなみに観光バスの出発点はさっきの大きな噴水があったド•ゴール広場ですが、ここから５分、１０分くらいで旧市街にある市庁舎にたどり着くことが出来ます。やはり市庁舎付近の広場が一番人も多く、盛り上がっていた気がします。住民の憩いの場っぽいですね。市庁舎も黄色の石造りのきれいな建物でした。

こちらは市庁舎の門をくぐったところ。うーん、かっこいい。

更にここから北に５分ほど行った旧市街の端には、サン•ソヴール大聖堂という教会があります。たぶんエクス観光のハイライトの１つだと思われます。自分が行った時はたまたま結婚式が行われていて、人がたくさん集まってお祝いをしていました。少しだけ覗いてみましたが、パイプオルガンまで演奏しててびっくり。教会の結婚式ってのも厳かでいいですね。本当は回廊が有名なのですが、ガイドツアーでしか入れなくなってしまっていて、時間があわず断念。仕方なく外観中心に楽しみました。外観はシンプルですが十分にきれいですよ。

そしてそして、旧市街を出てここから１５分ほど歩いたところにセザンヌのアトリエがあります。せっかくなので行くことにしたのですが、猛暑の中坂道を登り続ける羽目になり結構疲れました。思ったより遠かったので歩きで行く人は要注意です。アトリエは人気の少ないところにひっそりと建っていて、ここで色々な創作活動が行われたんだなーと想像すると何か自分がアーティストになったような気分に浸れました。完全に気のせいなのですが。とにかく緑も多く、いいところです。