ウィーン2泊3日の旅 その3

ウィーンの旅も3日目、最終日になりました。

前日に寝坊してしまった自分ですが、この日は無事早起きに成功。しっかりと朝ご飯を食べて、シェーンブルン宮殿へと向いました。

ちなみに宿泊していたところの朝ご飯は非常に種類が充実していて、お腹いっぱい朝ご飯を食べることが出来ます。イースターのプレゼントもありましたし、ほんと気の利いたホテルです。Hotel Beethovenというところなので、もし宿に困った際は検索してみてください。どうやらベストウェスタンの系列みたいですね。建物は古いですが中は綺麗にリフォーム済みで、なかなかオススメです。

シェーンブルン宮殿には市内からメトロで移動しました。ほんの15分程度でしょうか。そんなにかからなかったかもしれませんが、9時前には着くことが出来ました。嬉しいことに、最終日にして天気は晴れ!まだ人もそんなにごった返していない宮殿の前で、とりあえず写真を撮っておきました。外観の印象としては、少しベルサイユ宮殿とも似てる気がします。たまご色なのが特徴的ですね。

シェーンブルン宮殿

シェーンブルン宮殿3

庭を散策する前に、人が増える前にと先に中の見学をしました。予想に反して屋内は写真撮影禁止。少し残念でしたが、雰囲気を味わうべく中をぶらぶら。部屋数がとても多くて、全部でなんと40部屋。オーディオガイドを持ちながらうろうろしていましたが、とても全部は聞くことが出来ず。そして朝一番にも関わらず若干中国人ツアー客が既にツアーを開始していて、小さい部屋だと結構混んだりもしていました。

圧巻だったのは、大ギャラリーと言われる大広間。宮殿最大の広間で、晩餐会や舞踏会の会場にもなったとのこと。確かにベルサイユ宮殿の鏡の間を彷彿とさせるような印象で、とてもゴージャスでした。こういった威厳ある一室で昔から上流階級の交流が行われていたことを想像すると、歴史ある場所に足を踏み入れているのだなーとしみじみと感じました。

宮殿内を散策した後は、庭園の方へ出て行き、ネプチューンの泉を経由してグロリエッテ方面へと散歩しました。ネプチューンの泉はこんな感じですが、泉なのに水が涸れてしまっておりました。。

ネプチューンの泉

この泉の裏手に回ると、柵と岩の間からシェーンブルン宮殿を見ることが出来ます。なかなか面白い景色でした。

岩からシェーンブルン宮殿2

ここから丘をのぼっていくとグロリエッテ。前日の雪のせいで丘には雪が積もっていて、「危険なので入らないでください!」みたいな通行止め置物が置いてあったけど、みんな気にせずのぼっていってたので、日本人らしく周りに紛れながら頂へ。大きな池があり、その後ろに佇むのがグロリエッテ。宮殿と同じくたまご色の、壮麗なコロネードで、1775年に建てられた軍事的な記念碑とのことです。

グロリエッテ5

グロリエッテ4

ちなみに横から見るとこんな感じ。

テラス入り口

建物の真ん中のガラス張りの中はカフェになっていて、屋上は展望台になっています。展望台には行きませんでしたが、下から見る景色もなかなかのもの。4月だというのに雪景色なのが少し滑稽ではありますが。

グロリエッテからの眺望3

一通り写真を撮って満足したので、宮殿の方に戻ることに。戻るとちょうどお昼時くらいでしたが、来た時より大分人が増えていました。やっぱり有名観光スポットには朝一番に行くに限りますね。そこまで人は多くなく、ゆっくりと楽しむことが出来ました。

 

こうして午前中を宮殿で過ごした後、ウィーン最後の観光ということで王宮の方に出かけました。

王宮2

馬車行列

王宮内はなかなか見応えのある展示が多く、銀器コレクションから始まりシシィ博物館、皇帝の部屋と続きます。銀器には別に興味はなかったのですが、圧倒的な数の食器や装飾品にハプスブルク家の繁栄ぶりを感じずにはいられませんでした。見れば見るほど贅沢で、装飾品は特に芸が細かい。いくつか写真も撮らせてもらいました。

美しい食器

ハプスブルク家の財産

ハプスブルク家の財産2

まさに豪華絢爛ですね。オーディオガイドもあるので、それぞれが何のために使われていたのか詳しく解説を聞くことが出来ます。

そして、銀器コレクションを抜けるとシシィ博物館。シシィ、つまりエリザベート皇后です。

ここが個人的にこの日一番のツボでした。エリザベートの一生を追いながらドレスや小物等の展示品を観ることが出来る博物館ですが、なんせ前日の夜にエリザベートを観たばかり。もちろんストーリーも完全に頭に入っていて、ミュージカルの余韻が残っている状態です。そんな中でエリザベートの一生を改めてなぞり、展示品を鑑賞することが出来たので無駄にテンションがあがってしまい、オーディオガイドも一言も逃さず全部聞き込んでしまいました。無駄に色々と想像を膨らませたり、非常に楽しかったです。

博物館と皇帝の部屋は繋がっており、鑑賞が終わるとすぐに皇帝の居室や執務室へと行くことができます。皇帝の部屋を通り、シシィの部屋、アレクサンドルの部屋という風に続いていきます。シェーンブルン宮殿で観た部屋と似ていた印象も受けましたが、相変わらず豪華な部屋で見応えがありました。

王宮付近の見学を終えると、時間はちょうどお菓子を過ぎた辺り。帰りのフライトが19時くらいで時間が中途半端だったので、カフェで休憩して、もう一度街中を散策してから空港へ向うことにしました。

カフェはデーメル(Demel)を選択。地球の歩き方によると、ザッハーとトルテ戦争を繰り広げた店舗で、ウィーンを代表するチョコレートの名店。日本にも店舗あるみたいですね。人気店だけあって、持ち帰りコーナーもカフェコーナーも人がいっぱいでした。

どうせならザッハーと食べ比べをしようということで、ここでもザッハートルテをチョイス。

DEMEL

どっちのお店もすごく美味しかったですが、個人的にはザッハーに軍配でした。でもデーメルはケーキの種類も多かったから、また来た時は立ち寄ってみたいなーと思います。持ち帰りやお土産も充実してて、オススメです。

 

それにしても、この日は本当に天気が良かった!

街中に戻ってからは1日目と同じところを散歩したりもしましたが、青空が出てるだけで雰囲気も変わりますね。欧州らしい街並がより一層すがすがしく感じられました。青空の力って偉大です。嬉しかったのでもう1回だけ改めて写真を撮っておきました。やっぱり春のヨーロッパはいいですね〜。

ペスト記念柱

グラーベン

シュテファン寺院

 

こうして最後の散歩を満喫した後は、空港に向って帰路につきました。2泊3日の旅もおしまいです。

何気に初めての欧州一人旅でしたが、大変楽しかったです。コンサート等のエンターテイメントが充実しているウィーンならではの要素もありましたが、街並もほんと綺麗で歩いているだけで楽しめました。街のサイズ自体も大きすぎない感じで、ウィーンはお気に入りの街の1つとなりました。今度来た時は是非オペラも観に行きたいものです。

さて、次の旅はどこへ行こうか。