オランダ人のホリデイは最低2週間

写真 2013-03-08 14 59 38

昨日はお休みを取ってデンハーグまで日本の免許証を返してもらいに行ってきました。

オランダでは日本の免許をオランダの免許に書き換えることが認められているのですが、そのためには市役所に行って手続きをいて、運輸局へ日本の免許を送付する必要があり、その後そのまま返してくれればいいものの何故かまとめてデンハーグ日本大使館に送られることになっているのです。返信用封筒入れて手紙出せば自宅まで送ってもらえるのですが、直接取りにいった方がシンプルなのでそうしました。

(ちなみに日本大使館には日本語ぺらぺらの金髪の女性がいます。何か不思議な感じがします。)

写真は大使館近くの並木道です。春になって葉がつきだすと、綺麗な通りになるんでしょうねぇ。

***

さて、休みと言えば、まだ赴任して半年の自分なのですが結構なペースで日本に帰っておりまして、昨年末に1週間強休みをもらって日本に帰ったのですが、次のゴールデンウィークにまたまた帰ることになりました。目的は友人の結婚式へ出席するためです。

特に気兼ねなくホリデイを取れる環境なので、得意げに9日とか10日とか連休を取ってるわけですが、オランダ人に言わせると何故日本に帰るのに1週間と少ししかホリデイを取らないの?って感じみたいです。年末に休みを取った時もそうですが、

”How long are you going to stay ?”

と聞かれて、

"Around 1 week."

と答えると、

"Oh ! Very short ! Why don't you take more holidays ?"

と言われてしまいます。

同僚にオランダ人にしては珍しく、働き始めてから1年間全く長期休暇を取らなかった男がいるのですが、その人を持ってしても"Too Short"のようで、ホリデイに対する認識の違いを感じます。

ちなみに、他の職場はどうか知りませんが、うちの会社ではみんな大体平均して2週間程度のホリデイを年に2回くらいとってます。大体夏休みと冬休みで、秋休みとして1週間程度休む人も多いです。1週間程度ではリフレッシュにならないと思ってるんですかね。

そんなに長期休暇を取って仕事は回るのか?と疑問に持つ人もいると思いますが、うちの会社はバックアップ体制がかなり整っていて、誰の休み中に誰がフォローするかは明確に決められており、メールボックスもバックアップの人が見に行けるようになっています。なので誰かが休んで困ることは基本的にありません。

一方で、オランダに限らずヨーロッパは祝日•公休がとても少ないです。こちらに書いてますが、今年の祝日は10日ほど。しかも、日本のように振替休日がないので、祝日が土日とかぶってしまうと消滅してしまいます。ちなみに日本は2013年の祝日は15日。これに加えて、会社が独自に定めているお休み(正月休みとか盆休みとか)もありますね。そのせいでオランダ人は「日本は祝日が多すぎだ!」って言ってますが、その分有給を取らない人がとても多いので、全体的にやはりヨーロッパ人の方が多く(しかもまとめて)休みを取る傾向にあります。

こういった比較をしてると文化の違いが見えてきて面白いですね。個人意識が強く自分で休暇をマネージするヨーロッパ、集団志向でみんな決められた時に休む日本、といったところでしょうか。個人的には休暇はばらした方が混雑も少なくていいと思いますが…そういえば一時期日本で地域によってホリデイばらそうって話もありましたねぇ。

個人的には、ヨーロッパ式のホリデイスタイルの方が本来あるべき姿だと考えています。駐在員の中には「決められた休みがないと、結局働いちゃうよね〜。」って言う人もいますが、それこそ今の日本人の働き方の問題点で、本当は自分の生き方、暮らし方は決められた枠組みの中で計画するものではなく、自ら主体的に築いていくものだと思うのです。それが個人を幸せにする秘訣だと。

まぁその辺りの話は書き出すと長くなりそうなので、また気が向いた時にでも。